お母さんに厳しい国で子供を産みたいと思えるはずがない。 「保育園義務教育化」

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社会学者の古市憲寿さん保育園義務教育化を読みました。

最近話題の?教育経済学のことや、日本の子育ての問題点など非常にわかりやすくまとめられており、教育に関わる人、未就学児と関わる人にとてもオススメです!

 

「お母さん」が「人間」だって気づいていますか?

・なぜか一人の女性が子どもを産んで「お母さん」になった途端に、人間扱いされなくなってしまうのである。それはもしかしたら、この国の多くの人は「お母さん」が「人間」であることに未だ気づいていないせいかも知れない。

・「義務教育」ということになれば、国も本気で保育園を整備するから待機児童問題もなくなるだろうし、保育園があることが約束されていれば「うっかり」子どもを産んでしまいやすくなる。 「義務教育」だと、子どもを保育園に預けることに、後ろめたさを感じることもなくなる。「国が義務っていうから仕方なく保育園に行かせてるんだよね」と「国」を理由に堂々と言い訳ができるようになるからだ。

・保育園義務教育化は、少子化対策にだけ意味があるのではない。  実は、日本全体にとって非常に重要な「未来への投資」という意味もあるのだ。そしてこの点のほうが僕は大事だと思っている。

「お母さん」を大事にしない国で赤ちゃんが増えるわけない

・出生率が高く、子どもを育てやすい国として知られているフランスでは、ベビーシッターを使うことは当たり前で、国から補助金も出る。実際、3歳未満の子どもの約2割は、主にベビーシッターが面倒を見ているという。

・宋さん曰く、「お母さん」に厳しい目線が向けられる一方で、実は「お母さん」本人のことを真剣には心配していないのが日本社会だという。特に、産後ケアの重要性があまりにも認知されていないというのだ。  実際、数多くの育児ノウハウはあふれているのに、子どもを産んだ「お母さん」の身体に対して日本はあまりにも無頓着だ。

・僕が思ったのは、現代の育児というのは、相当の「情報強者」か「経済強者」でないと務まらないということだ。

・(前略)この養子縁組の条件は、日本で「親に求められていること」の集大成のようだ。夫婦円満で、子どもが小さい時は母親が一緒にいて、父親が安定した職業に就いていること。もうすでに過去のものになりつつある「昭和の家族」だ。

・産まれてすぐ殺されてしまう赤ちゃんがいる。生後1ヶ月未満で亡くなった子どもの加害者は、実に91%が「実母」だったという。だけどもし、出産・育児にお金がかからず、社会が子どもを育てる仕組みがあったら、救われた命も多かっただろう。 「昭和の家族」を前提にした仕組みが、実は赤ちゃんの命を奪っているのかも知れない。

・特に虐待をしてしまう親は、⑴社会的に孤立していて助けてくれる人がいない、⑵子ども時代に大人から十分な愛情を与えられなかった、⑶経済不安や夫婦仲など生活にストレスがあるといった状況に陥っていることが多いという。

人生の成功は6歳までにかかっている

・中室さんによれば、経済学者の中でほぼ定説となっている見解があるという。  それは「子どもの教育にお金や時間をかけるとしたら、小学校に入学する前の乳幼児期の教育が一番重要だ」というものだ。

・質の高い幼児教育で、子どもたちは社会性や忍耐力といった「生きる力」を身につけることができた。  それが、彼らの「成功」につながったわけである。

・「非認知能力」の多くは、他人から学ぶものだという

・貧しい家に生まれた子どものほうが「テストでよい点数がとれないとくやしい」と感じる割合が少なかった。貧しい家の子どものほうが、「意欲」という「非認知能力」が身についていないのだ。  よく勉強や仕事ができない人に対して、「努力が足りない」という批判がされる。しかし、「努力ができる」という「能力」は、子どもの頃に身につけた習慣に大きく影響されている可能性が高いのだ。

「母性本能」なんて言葉、そもそも学術用語でもなければ根拠もない

・日本でもヨーロッパでも、「子ども」はずっと大事にされていたわけじゃないことがわかった。しかも、母親が子どもを育てるという価値観も当たり前ではなかった

少子化が日本を滅ばす

・フランスの少子化政策や社会の状況を聞けば聞くほど「そりゃ、子どもも増えるだろう」という気がしてくる。要するに、子どもが大人になるまで、お金に悩まされることがなく、ストレスなく育児できる環境が整っているのだ。

・日本は子どもを持つ人に対する暗黙の了解が多すぎるのである

・保育サービスなどの拡充によって、働く女性が増えた時に、その国は経済成長率が上がるということだ。

・女性の労働力率を上げるには、子ども手当を支給するのではなく、保育園を整備したほうが効果的なこともわかっているという。(中略)しかし実は、「保育園義務教育化」は、少子化解消のみならず、日本の経済成長にも貢献するアイディアだったのだ

保育園義務教育化より)

 

お母さんに厳しい国で子供を産みたいと思えるはずがない。

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赤ちゃんにきびしい国で、赤ちゃんが増えるはずがない。 | 境 治より)

 

「赤ちゃんにきびしい国で、赤ちゃんが増えるはずがない。」という記事が去年話題になり、書籍かもされていますが、これって赤ちゃんにだけ当てはまることではないんですよね。

『「お母さん」が「人間」だって気づいていますか?』という言葉からこの本は始まっていますが、お母さん人間扱いされてないことがたくさんあります。そんな状態で、子供を産みたい、第二子・第三子と産みたいと思えるはずがないです。

子育て環境はその家庭や地域によって全く違うものですが、お母さんにやさしい国じゃないと子どもを産みたいとは思えないですよね。

 

子育て、教育に関する色々な話題が入っていながら、かなりわかりやすい内容になっており、数時間で読むことができるので、ぜひ読んでみてください!

 

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