これがすき家の現実だ。 店舗数が一番多いのに、社員数が一番少ないすき家の労働環境

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自分がすき家でアルバイトをしているので、すき家のブラック事情に関する記事を何度も書いてきましたが、今度は第三者委員会が調査を行い、ブラックの実態調査が行われています。

「すき家」労働環境改善のための調査報告書受領について | ゼンショー ZENSHO

 

 

牛丼三社の基礎情報

すき家 吉野家 松屋
店舗数 1,984店舗(2014年7月末) 1,199(2014年6月・国内) 969
従業員数 368名(2013年5月) 800名(株式会社吉野家) 1,282名(松屋フーズ)

(すき家の労働環境の調査と各社HPより)

単純に社員数だけでブラック度を表すことはできないですし、吉野家・松屋は株式会社全体の社員数ですので、若干の誤差があるはずですが、ダントツで店舗数が多い、すき家が圧倒的に社員数が少ない現状があります。

 

また店舗数がどんどん増えているのにも関わらず、社員数が全く増えていない現状があります。

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「すき家」労働環境改善のための調査報告書受領について | ゼンショー ZENSHOより)

 

 

調査報告書の概要

・2014 年 3 月以降の店舗閉鎖に至る経緯は上記 2 記載のとおりであるが、同年 2 月頃の一連の事象は、今回の店舗閉鎖の契機にすぎず、すき家はそれ以前から慢性的かつ深刻な労働力不足に陥っていたと認められる。すなわち、まず上記 1 記載の客観データから明らかなとおり、2014 年 2 月以前においても、すき家の非管理監督者社員の平均月間残業時間は多いときで約 80 時間、少ないときでも 40時間を超えており、月間残業時間が 100 時間以上の社員がしばしば 100 名を超え、また、同100 時間以上のクルーも常に数百名いる状況であった。加えて、アンケートにおいては、クルーの約 75%、社員(委員会直送分)の約 76%及び社員(会社回収分)の約 74%から、同年2 月 13 日以前からすき家の労働環境に不満があったとの回答がなされていた。

社員の過重労働

・店舗勤務経験を有するほとんどの社員が、いわゆる「回転」(店舗において 24 時間連続で勤務すること)を経験していた。中には、恒常的に月 500 時間以上働いていた者や、すき家店舗における業務が多忙で 2 週間家に帰れないという経験をしている者も見られた。このような過重労働は、多数の社員を過労で倒れさせ、又は鬱病に追い込むなど、社員の生命・身体・精神の健康に深刻な影響を及ぼしていた。

クルーの過重労働

・クルーの中には、月間労働時間が 400 から 500 時間に上る者がおり、過重労働は、クルーにも及んでいた。実際、アルバイト用のアンケートにおいては、「断る事が苦手な人や優しい人達などが酷いシフト状態になっているのを目の当たりに見る。休み無し家にも帰れず車また店舗の更衣室などで寝ているのも見た。はっきり言って異常な光景だと思う」との回答があった。また、クルー相談窓口には、クルーから、「長時間労働で体力的にキツく、退職したいと 5 ヶ月位前から BM へ言っていたが、辞めさせてもらえない」、「シフト運営が厳しい。特にある CR は月間 400h シフトで超過労働だ」等との声が寄せられている。

労時を意識したサービス残業

・すき家においては、労働生産性・効率性を高めるため、「労時」ないし「労時売上」(店舗従業員(社員・アルバイトを含む。)1 人当たりの 1 時間当たりの売上金額)なる指標が導入されている。労時は、まず基本シフトを作成する際に用いられる。具体的には、本部が予測する一定期間の売上高を本部が定める一定金額(以下「設定労時」という。)で割ることにより、当該期間において投入可能な労働時間が決定され、これに伴い、各時間帯の投入可能な従業員数が決定される。そして、各店舗従業員は設定労時を上回ることを目標として日々稼働するのが実態となっている。

・残業時間に関する数値は、実態を正確に反映してい
ないと言わざるを得ない。

 

これらの内容以外にも、様々な社員・アルバイトの声やすき家への様々な提言がされています。

 

 

ビジネスモデルに無理がある?

これは確証があるわけではないですが、そもそものすき家のビジネスモデルに相当の無理があるのかなと思います。

女性客の取り込みや豊富なメニュー、ホールディングスで食品の調達を行うことによって価格を下げるなど、様々な施策を行い、安い価格での提供、そして高い業界内の地位を築いています。

 

しかし、この価格設定などは社員・アルバイトからの搾取から成り立っている部分もおそらく相当大きいはずです。

 

 

今の利益が一番大切らしい

今回の調査に関連して、東洋経済オンラインにこのような記事があります。

・ワンオペについて事業会社ゼンショーの興津龍太郎社長は「適正な人員配置ができるように努力する」と繰り返した。「(ワンオペの)勤務を続けていく中で人を採用してワンオペを解消するのか」という質問に対しては「はい」と答えた。ワンオペは深夜時間帯の営業を休止すればすぐに解消することができる。ただ、小川会長いわく、深夜時間帯の売り上げは全体の4分の1を占めている。逆の言い方をすれば、営業休止は業績に及ぼす影響も大きい

・ゼンショーと同じく第三者委員会から提言を受けた、居酒屋チェーンを展開するワタミは、労働環境を改善するため、全店舗の1割にあたる60店の閉店を決めた。閉店によって1店あたりの社員数を増やすことで従業員の負担軽減を図ろうとしている。一方、小川会長の考え方は正反対だ。「2000店が1800店になっても問題は変わらない。それをしても一時的なこと。同じ構造であれば同じ問題が起きる。構造改革を行い、人的な基盤を強化すれば出店もできる」と、ワタミとは異なる路線で労務環境の改善に努める構えだ。2014年度も30出店を計画している(前期は85出店)。

・かつて、東洋経済のインタビューに小川会長は、「地球上の飢餓と貧困があるのはオレのせいだと思っている。撲滅できなければオレの責任」と述べていた。さらなる規模拡大を推し進めるのか。それとも労働環境の改善を最優先課題とするのか。そのバランスを見誤れば、今後の成長に思わぬ支障をきたしかねない。小川会長はこれまでになく難しいかじ取りを迫られている。

それでも「すき家」は店を出す | 外食 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイトより)

 

構造改革に取り組まなければならないことは当然のことなのですが、今起こっている問題にも対処して欲しいですし、この回答は利益のために今起こっている問題には着手しないと言っているように聞こえます。

そして以前「地球上の飢餓と貧困があるのはオレのせいだと思っている。撲滅できなければオレの責任」と言っていたようですが、社員・アルバイトの生活にももっと責任を持って欲しいものですね。

 

すき家関連記事って個人的にはあまり書きたいことではないのですが、どんどんネタが出てくるので書いていますが、早くこんなネタが出ないようにしていって欲しいですね。

まあこれからも続いていきそうな気配ですが。

 

 

関連記事はこちら。

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