さらにW杯を楽しむために、サッカーの裏側を見てみよう!

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津田大介の『メディアの現場』 | The Book Project 夜間飛行の今週号にW杯の裏側というか、別の視点から見たW杯について書いてあり、めちゃくちゃ面白かったので、内容の一部を紹介してみます。

この対談は津田マガの編集部速水さん渡邊さんという方と津田大介さんが行っているものです。2人ともサッカーにめちゃくちゃ詳しくてとても面白いです。

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ビジネス、メディア、差別問題の視点から見たワールドカップ

・予選を勝ち抜いた32カ国の代表が集まってサッカーで国同士の戦いをやるっていうのが表立ってのワールドカップですけど、裏にはビジネスの戦争がある。わかりやすく言うと、ナイキとアディダスのスポーツブランドの代理戦争がフィールドで行われているようなものなんです。

・いまの世界市場で最強のコンテンツって、ハリウッドですよね。ディズニーも含めて、世界中にエンターテイメントを提供している。一方で、このハリウッドのコンテンツに唯一対抗できるのがヨーロッパサッカーなの。いわば ワールドカップはそのヨーロッパサッカー市場の世界向けの品評会。そのわかりやすい例がナイキとアディダスなんです。例えば日本と韓国がサッカーに限らずライバル関係にあることはみんな知っていますよね。アルゼンチンとブラ ジルもライバル関係にある。ドイツとオランダも仲が良くない。こういう仲が悪い国々はサッカーにおいてもユニフォームを提供する会社がアディダスとナイキに分かれています。例外はありますが、ワールドカップの決勝はだいたいナイキの国とアディダスの国の対決になっているはずです。前回の南アフリカワールドカップの決勝はオランダ対スペインでしたが、オランダはナイキだし、スペインはアディダスでした。そういう視点でワールドカップの歴史をさかの ぼっていくとスポーツビジネスの構造が見えてきますよ。

・なんで「JAPANESE ONLY」がこんなに問題になったかというと、FIFAが今 すごく人種差別に対して厳しい対応をとっているんだから日本でもこんなこと をやってちゃダメだ! という感じである種自主規制的に盛り上がったところが あるんだよね。ただFIFAがなぜ人種差別に対して厳しい対応をとっているか、 という裏側には、ヨーロッパではサッカーで人種差別が当たり前にあるという 現実があるんだよね。例えばドイツの3部リーグ、2部リーグとか行くと、ハー ケンクロイツ が飛び交っているみたいな話がいくらでもあるし、ポー ランドでEURO 2012 が開催されたときも、サッカーフーリガンとネオナ チ [*119] みたいな人たちが一緒になっていたりするというのはヨーロッパで 当たり前の風景だったりした。ヨーロッパサッカーはハリウッドに対抗できる 唯一の勢力だって話をさっきしたけど、そういう視点からだとFIFAはサッカー コンテンツを売る会社になっているわけですよ。なのでFIFAはセルフブランディ ング的に人種差別をものすごく厳しくしているんだよね。

・柿谷や大迫は今のままだとちょっと危ないなというのもあるし、本田も 今絶不調だし。ないとは思うけど、もし本田が外れるとしたとき、そのときに 代わりにトップ下を任される可能性があるのは香川と大久保なんですよね。し かも大久保はサイドでも活躍できると。となるとワントップ、トップ下、右、 左と攻撃の選手全員が大久保に取って代わられる可能性が出てきているんです。 競争原理が働きはじめて、みんな少し焦っているはずです。

・刺激にもなったしね。あとこんなことを言うと失礼かもしれないけど、 大久保には亡くなったお父さんとの約束という、メディア的にわかりやすいス トーリーもあるわけで。そうなるとメディアは大久保に集中すると。そ うするとその他の選手はメディア対応から少し楽になるわけですよ。もし大久 保が選ばれていなかったら、本田の絶不調だけが叩かれているわけですよ。で も大久保が代表にいることで「大久保もありなんじゃない?」って話ができる ようになった。つまり本田に対するメディアのバッシングみたいなものも軽減 されると。そういう意味では、ザッケローニというのはすごい監督なん じゃないかな、と思いますね。

・実は浦和レッズのサポーターの一部の中に韓国人が嫌いってグループが もともとあったんですよね。あるサポーターの集団がクラブに対して「韓国人 は取るな」みたいな要求を出したこともあったらしいんです。クラブ側も実際 に1995年以降、韓国人選手をとっていなかった。しかし今年に入って社長が交 代して、李忠成を取ることにしたんです。李忠成はもともと韓国籍ではあった けど、2007年に日本に帰化しているんですよね。しかも日本代表として戦った 実績もあるんです。でもそういう一部のサポーターにとって、李忠成がレッズに入団したことがどうも気に食わなかったらしい。レッズのコミュニ ティとかも見てたりすると「李忠成の人間性が許せないです」とか書いてある んです。その人が実際に李忠成と会ったことがあるのかはわかりませんけど。 つまりあの「JAPANESE ONLY」っていろいろ言い訳を言っているけど、結局なん だかんだ言って李忠成に対してだよね。

・僕にはマリノスのサポーターの友人がいるんだけど、彼は清水エスパルスにアン・ジョンファンが来た時にめちゃくちゃ「清水プギャー、韓 国乙」とか言って笑っていたんだよね。でもアン・ジョンファンがそのあとマ リノスに入団してきたんだよね。そうしたら彼はアン・ジョンファンのことを めちゃくちゃ応援するわけですよ。俺らの仲間だ、って。そう。それが、本来のサッカーの文脈なんですよ。例えばライバルで嫌 いであっても、仲間になった途端に、韓国人だろうが何人だろうが「仲間だ!」 と。それがサッカーの文脈。試合中は確かに「韓国人だー」とかってライバル のことを野次るよ。でもそれはスタジアムの外には出さないよね。スタジアム の外に出してもせいぜい帰りの酒場くらいですよ。そしてそのライバルが仲間 になったとたんにそれは変わるし。そういうこれまでサッカーの文脈としてス タジアムの中だけで行われてきたことが、なんとなくナチュラルにツイッター でも発信されて、どんどん外に出て行くようになっちゃっているんだよね。あ あいう野次がサッカーの文脈だってわかっているひととわかっていないことが ごっちゃになっていることがひとつの問題なんだと思う。

・サッカー選手のインタビューって圧倒的に面白くない。そういうつまらない中継から脱するためにはプランの一つは、Jリーグ版の「珍プレー好プレー」の解禁だよ。Jリーグの「珍プレー好プレー」って見たことないでしょ? あれって実はJリーグが止めてる んだよね。珍プレーに対してすごく後ろ向きな感じがあって。でもさ、サッカーっ て本当は珍プレーが面白いわけじゃん。なんか、ゴールキーパーがスローイン グしたら、思わず自分のゴールに入れちゃったりとか。空振りしたりとか 。

【W杯を10倍楽しく見る方法】津田大介の「メディアの現場」vol.125 > The Book Project 夜間飛行 | 受信箱に本が届くより)

 

 

色々と紹介しましたが、まだまだ他にも面白い部分がたくさんあります。スポーツビジネスとしてのサッカー、放送ビジネスとしてのサッカーなどから始まり、そして選手の起用から日本サッカーのレベルについて、そしてJAPANESE ONLYについてと本当に幅広くサッカーについて語っていて、めちゃくちゃ面白かったです。

 

津田マガはこのように、メディアを中心にこのような時事ネタなど幅広いテーマの内容を扱っていて、更新は不定期ですが、5月は6本もメルマガが届きこれが648円というのはめちゃくちゃお得ですね。

最近取り始めたばっかりですが、もっと早くとっておけばよかった。

 

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津田大介の『メディアの現場』 | The Book Project 夜間飛行

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