なぜ日本の寄付市場は小さい?

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まず日本の寄付市場は欧米諸外国と比べてとても小さいです。

数字としてはこのような違いがあります。

 

特に個人寄付の総額の違いはとても大きいです。

 

  総額 個人 平均寄付額
日本 約1兆円 約5200億円 約1万円
アメリカ 約23兆円($3162億) 約17兆円($2289億) 約14万円
イギリス 約2.3兆円(£147億) 約1.7兆円(£110億) 約5万円

 

このようにとても大きな差があります、他の国と比べても、アメリカは特別寄付市場が大きい国ですが、多くの国はイギリスくらいの寄付市場はあります。

 

ではなぜここまで大きな差があるのかというと、まず一般的に言われていることとしては以下のようなものがあります。

①宗教の違い

②寄付税制(税制は改正済みだが、認知度は低く認定NPO自体も少ない)

③寄付をする人が身近にいない

④寄付=募金のイメージ

⑤社会的課題は行政が解決するべきという考え

⑥NPOの情報発信力の低さ

 

 

他にも様々な要因があるとは思いますが、基本的にこのあたりがよく言われていることです。

特に宗教の違いはよく言われていて、キリスト教の文化がない中で寄付をするという文化は生まれないとよく言われています。

 

また⑥は社会貢献の意識調査とうではたいてい一位になっている理由です。

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(平成25年度 市民の社会貢献に関する実態調査より)

またこのデータを詳しく見たい方は、平成25年度 市民の社会貢献に関する実態調査について。 | Kobayashi Blogもご参照ください。

 

 

 

まあ実際に、色々な理由があると思います。

色々な理由が絡み合って、このような寄付市場になっています。

 

そんな中で結構理由として大きいのではないか、と思っていることがあります。

日本人は世間主義であるということです。

世間主義関して詳しくはこちらのエントリーを参照ください。

日本社会の原点を学べる「世間と空気」 | Kobayashi Blog

 

 

重要な視点となりそうな部分を少し抜き出してみます。

・日本の「個人」は、「世間」の中に生きる個人であって、西洋的な「個人」は日本には存在しないのである。

・「世間」と「社会」の違いは、「世間」が日本人にとっては変えられないものとされ、所与とされている点である。社会は変革が可能であり、変革しうるものとされているが、「世間を変えるという発想はない。」(近代化と世間 (朝日新書)阿部謹也)

・世間の定義:『「世間」という言葉は自分と利害関係のある人々と将来利害関係をもつであろう人々の全体の総称なのである。「(阿部謹也)「世間」への旅 西洋中世から日本社会へ」』

 

 

寄付というのは、よく社会に対して投資をする行為だと言います。

しかし日本人は、社会に生きていないのです。世間で生きているのです。

そのため社会に対して投資をするということが基本的にできないのです。

 

 

寄付は基本的にその人と利害関係のない人に役立つものです。

国際協力の寄付とかは特にそうです。

 

しかし日本には利害関係のない、社会に対して寄付をするような個人は基本的に存在しないです。

だから寄付は日本の寄付市場は欧米と比べて小さいのです!!

また世間主義だから赤十字や赤い羽共同募金への寄付などが多いのかなとも思います。

 

少し言葉遊び的な部分もあり、よくわからない投稿になってしまいましたが、この世間に生きている日本人と社会に生きている欧米人とで寄付文化の違いが大きくあると思います。

日本の寄付文化に関しては考察を続けていきたいと思っているので、また寄付文化に関する考察の投稿はしていきたいと思います!!

 

 

 

「世間と空気」の購入はこちらより。

 

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