不正受給の実態は過度に大きくされている? 「健康で文化的な最低限度の生活」

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生活保護を題材にしたマンガである、健康で文化的な最低限度の生活の2巻のKindle版が少し前に発売されました!

1巻では、新卒のケースワーカーの仕事を中心の内容でしたが、2巻では、不正受給の内容がありました。

 

 

悪意のある不正受給はほとんどない?

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ここで、生活保護受給家庭が高校生の息子のバイトの給与の申請漏れがあり、不正受給になっているという内容が書かれています。

不正受給の件数や金額が年々増え、不正受給が横行しているかのような報道がされています。しかし、不正受給の件数などが増えているというよりも、生活保護利用者が増えていることに伴う数字の変化というべきでしょう。不正受給の割合でみると、件数ベースで2%程度、金額ベースで0.4%程度で推移しており、大きな変化はありません。また「不正受給」とされている事例の中には、高校生の子どものアルバイト料を申告する必要がないと思っていたなど、不正受給とすることに疑問のあるケースも含まれています。

今、ニッポンの生活保護制度はどうなっているの? 日本弁護士連合会より)

 

日弁連によると、生活保護の不正受給はそれほどあるわけじゃないし、あったとしてもほとんどの場合は、申告が必要だということを知らなかったため、結果的に不正受給になってしまっていることがほとんどのようです。

もちろん、悪意がなかったからって不正受給がしてもいいということにはなりませんが、不正受給と名称には少し違和感があります。

 

不正受給問題は過度に大きくされてる

その生活保護受給者には、昨年さいたま市から「収入を隠して不正受給をしていた」という処分が出されていた。

作業所などで働いたわずかな収入を申告し忘れたものだが、これをさいたま市は不正の事実があると断罪し、返還を求めていたものだ。

障害のある生活保護受給者の本人は、「申告し忘れは認めるし、返還するつもりがある。しかし、不正受給なんて身に覚えがない。おかしい。」と私たちに助けを求め、弁護士らと共に取り消しを求めて、審査請求を出していた。

その審査庁から出された裁決書は、申立人の彼の主張をすべて認め、不正受給であったという決定処分を全部取り消す内容であった。

これによって、彼の主張が全面的に採用され、不正受給の事実は取り消され、権利救済がなされた。

生活保護の不正受給件数は相当少ない!福祉課公務員のウソと怠慢!ー不正受給決定処分取り消し事件からー(藤田孝典) – 個人 – Yahoo!ニュースより)

 

実際にこのように、申告のし忘れから不正受給とされていたが、不正受給が取り消しになったということがあります。

生活保護受給者がどのくらいの所得であるのかを把握することは必要ですが、それを忘れたからといって不正受給にしてしまうことは過度に不正受給の問題を大きくしているように思います。

ケースワーカーが申告忘れがないように適切な支援をしていくこと、悪意のない申請のし忘れを不正受給ではない新たな名称の問題にしていくことが必要です。

 

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