できないことに不寛容な社会 弱者を攻撃するのはもうやめませんか?

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ホームレス問題に関連した、衝撃的なニュースをがありました。若者がホームレスを襲撃し、それによってホームレスの人が自殺してしまったと言う事件です。

このような排除とか、差別に寄るような事件は本当になくなっていって欲しいです。

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・ホームレスへの襲撃は弱者を標的にした卑劣な暴力だ。その数の多い東京では約四割の野宿者が襲われた経験を持つ。痛み、屈辱はだれも同じはずだ。警察や行政当局は対策に動くべきだ。

・京・上野公園の周辺で暮らしていた六十代の男性がこの夏、自ら命を絶った。二年前からこの男性に炊き出しを続けていたボランティアの石崎克雄さん(67)は、男性が亡くなる前日に知らない若者に金属バットで殴られ、頭から血を流しているのを見た。男性はこの半年間に何度か通行人に殴られたり、自転車を投げつけられていた。「疲れた」と話した翌朝、駅前で亡くなった。

・ホームレスなら襲ってもいい。社会から追いだしていい。そんな心があるなら間違いだ。一方的に襲われて、どんなに怖いか。悔しいか。わが身に引き寄せて考えたい。

・自分と異なる立場の人を知り、子どもは一歩ずつ偏見や差別を乗り越えていくのではないか。

・加害者もまた、社会のどこかで傷つけられ、つまはじきにされている人たちかもしれない。地域の人々の無関心が弱者排除の連鎖を生みやすい。もう目をつぶるのはやめたい。

(東京新聞:ホームレス襲撃 見過ごしてはならない:社説・コラム(TOKYO Web)より)

 

 

Twitterでの意見

働けよ 本人やNPOは甘えてる 働くのが嫌で暴力や暴言も嫌なら日本から出て行けばいい 憲法は出国の自由を保障している RT@inabatsuyoshi 東京新聞:ホームレス襲撃見過ごしてはならない(TOKYO Web) http://t.co/oMKnQQ27Bl

— keimigina (@keimigina) August 21, 2014

「無抵抗な人を襲う理不尽な暴力」 そう聞けば誰もが「ひどい、許せない」と思うのに、被害者がホームレスと知ると「それなら仕方ない」になるのはなぜなんだ?それを「差別意識」というんだよ。 東京新聞「ホームレス襲撃 見過ごしてはならない」http://t.co/cCkP3TBb3r

— さいき まこ@『陽のあたる家』 (@SaikiMako) August 21, 2014

【ホームレス襲撃 見過ごしてはならない】東京新聞社説  加害者もまた、社会のどこかで傷つけられ、つまはじきにされている人たちかもしれない。地域の人々の無関心が弱者排除の連鎖を生みやすい。もう目をつぶるのはやめたい。 http://t.co/e7AvvVzb7W

— Holms (@Holms6) August 21, 2014

こういう問題って、弱者がどうのとか以前に、100%自己中心的に考えても「次は自分かも」と思えば見過ごせないです。他人がどうなろうと自分がよければいいって考えても、自分がやられる可能性があるわけで。 http://t.co/jJK5Y1X64F

— シーク (@secseek) August 21, 2014

 

 

働かないではなく、働けない

まず、働けよという声に対してなのですが、ホームレスの人って働かないのではなく、働けないというケースがホtんどだと思います。

 

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平成24年「ホームレスの実態に関する全国調査検討会」報告書の公表について |報道発表資料|厚生労働省より)

 

このデータを見てみると、働かない、働き来たくないホームレス像が単純に見えてくるというわけではありません。

少しこのデータだけだと、どのようにホームレスになっていくのかということが少しわかりにくいので、少し別の角度でデータを見てみます。

 

ホームレスとニート・無業者は近いのではないか?

これは、確証があることではなく、最近自分が思っていることなのですが、ホームレス・ニートの人ってかなり近いと思っていて、ホームレスになる人とニート・無業者になる人の最終的な違いは、家族という最低限のソーシャルキャピタルがあるかないかの違いがあるんじゃないのかなって思っています。

ニート・無業者の方が、なぜ働くことができなくなったのかと言うデータがわかりやすいので、そちらを掲載します。

・「平成25年版 子ども・若者白書」の「就業希望の若年無業者が求職活動をしていない理由」を見てみると、無業である理由として「病気・けが」の回答が圧倒的に多い。20代後半から30代後半では30%に上り、30歳から34歳では40%を超えている。

・若年無業者を取り巻く若年層が語られるとき、自己認識として「考えすぎてしまう」という表現が見られ、一方、外部からの言葉で目立つのは「とても真面目である(真面目すぎる)」という言葉がある。

・むしろ、考えすぎる性格が足かせとなって行動できなくなってしまい、頑固なまでの真面目さが周囲との軋轢を産みやすくさせたりしているようなことも考えられる。

・支援に関しては、「自分でなんとかしないと」いけないと考える若者と、「誰かの助けを借りないと」いけないと考える若者がともに約50%となっているが、誰かの力を借りるのではなく、自己責任の範疇であると考えている個人が半分にも上っている。自分で何とかすることよりも、必要に応じて外部リソースを使うことで学校や仕事、その他の進路を獲得すべきだと思うが、あくまでも「自力」であることが重要だと考えているのかもしれない。
ただし、その手段について聞いた場合、「自分が仕事に就くための方法を知っている」若者は14.6%である一方、「どうしたらいいかわからない」との回答が79.9%となっており、自らの責任において状況を改善しなければならないが、その手段はわからないという。
しかも、誰かの手を借りたいと考える半数の若者に対して、就職活動やそのための支援を受けるという行動を躊躇させているのが、「人が怖い」56.8%や、「失敗が怖い」66.8%となっている。

無業社会 働くことができない若者たちの未来 (朝日新書)より)

 

無業社会 働くことができない若者たちの未来 (朝日新書)を自分はまだ読み切れていないので、こちらの記事が詳しいです。

仕事を失ったとき若者は何を考えるのか。|若者と社会をつなぐ支援NPO/ 育て上げネット理事長工藤啓のBlog
「無職の若者って、仕事を選り好みしているだけじゃないの?」:若者は働かないのか、働けないのか : まだ東京で消耗してるの?

 

若者に焦点を当てていると言うことで、ホームレスの実態とは違う部分も多いと考えられますが、病気・ケガによる理由、あとは年齢的な理由と言うのが多いのかなと思います。

 

 

差別の意識はなぜなくならないのか?

「自分と異なる立場の人を知り、子どもは一歩ずつ偏見や差別を乗り越えていくのではないか。」というように、上記の記事にあります。

どこから偏見が生まれてきたのかということはわからないのですが、ホームレスのような人たちをよくわからないまま差別していくということが、とてもよくない考えだと思います。

そして「加害者もまた、社会のどこかで傷つけられ、つまはじきにされている人たちかもしれない。地域の人々の無関心が弱者排除の連鎖を生みやすい。もう目をつぶるのはやめたい。」、いわゆる社会的弱者が更なる社会的弱者が攻撃をして安心をしているということもあるのかなと思います。

 

・自己責任社会というよりも、無責任社会が問題だったかもしれない。個人に責任を負わせることによって社会の責任を無責任かしたということが最大の問題で、社会全体が無責任化しているということです。

・現代社会は他人の”できない”に対して、不寛容になっている部分が随分ある気がします。

・非正規雇用で炉所に押し出された若者に頑張って正規雇用の道に戻れという道しか示せない社会ではなくて、もっと多様な幸福や生き方を見出せる社会とは何であるか考えています。

・現代社会が行き詰まっているのなら、その社会から排斥された人、アウトサイダーになった人が何を感じ、何を考え、どのように生きようと思っているかを聞いたら、そこに何か新しいものが見えるのではないかという期待があります。

・今日社会が必要としている悔い改めは、方向を変えるということです。

・普通があると思い込んでいて、しかも普通に生きることが正しいと思い込んでしまう。そこから外れた人は規格外だとか落第者だと思い込んでいる人たちのやんでいる感じが、学校に蔓延している気がします。

「助けて」と言える国へ ──人と社会をつなぐ (集英社新書)より)

 

ここにあるように、できないことに大して不寛容になるのではなく、優しく受け入れること、そこから別の選択肢を作っていくことが必要だと思います。

 

偏見で差別的にばかり見ていると、攻撃的にもなりやすしです。

また、単純にそうとは言い切れるものではありませんが、誰もがホームレスに近い立場になってしまいやすい社会状況にあるとも言われています。そういう社会では、差別的・攻撃的な人が多い社会と言うのは、確実に生きにくい社会です。

そうではなく、社会がホームレスのようないわゆる社会的弱者を受け入れていく、包摂していくことが必要だと思います。

 

 

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