新卒一括採用が日本の若者のセーフティーネットになっている?

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日本って若者向けの雇用などの社会保障費の支出が少ないと言われていますが、その要因として新卒一括採用が日本の若者のセーフティーネットになっていて、そのため若者向けの社会保障が少ないのではないかということをふと思ったので、外国の雇用制度若者の向けの雇用の支出を比べて考えてみました。

まず日本の失業率と欧米主要国との比較のグラフです。

 

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図録▽失業率の推移(日本と主要国)より)

このグラフにあるように一時期上がっている時期もありますが、ほとんどの時期で日本の失業率は一番低くなっています。

 

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海外と比較した日本の若年雇用政策とその課題 より)

 

そして少し古いデータですが、上記のように若者向けの雇用の支出は日本は外国と比べてとても少ないです。

恐らく失業率が低いため、若者向けの雇用の支出はとても少ないのです。

 

この失業率の低さは新卒一括採用のためです。

新卒一括採用があるから日本の大学生は何もスキルも経験もない状態で、正社員として働くことができます。

 

国によって違いがありますが、アメリカでは大学在学中は基本的に勉強のみをしていて、在学中に就職活動をするということはなく、卒業後や長期休暇中にどこかの企業にインターンをしたりすることで職歴を作っていきながら就職をするということが一般的のようです。

卒業後にすぐ就職する人ばかりではありません。そのため欧米諸国は日本と比べて失業率は高いのだと思います。

 

アメリカなど外国の就職活動については下記リンクが参考になります。

日本より学歴主義?!アメリカでの新卒就職活動事情 | 外資就活ドットコム

海外の就活事情―アメリカ、韓国、中国|Yoshihiroのブログ

日本以上にシビア!?アメリカにおける就活とは? | Campus Magazine-学生生活を彩るWebマガジン

 

 

批判が多い新卒一括採用ですが、新卒一括採用によって日本の若者は保護されていると言えます。

新卒で一括に採用し、企業が若者の教育を担っているため、日本の若者は大学でまともに勉強とか何もしなくても就職することが出来ます。

だから就職活動で大事なのは、よくわからないコミュニケーション能力だったり、人事の人が気に入るかどうかということが重要になってくるのだと思います。

 

またこのようにも言われています。

 

・日本の新卒採用は、世界の流れについていくことがまったくできていない。新卒で会社に入ってくる人は、ひ弱だね。今のままでは、グローバル化に対応することなんてできるわけがない。彼らは国内の企業できちんと働くこともできないと思う。

・どこでも通用しないから、本当に困っているんだね。22歳になっても、鉛筆1本売ったこともない。それで面接などで「営業をしたい」と言うのはおかしいだろう。日本の会社は、こういう人をよく採用するね。それどころか、政府は大卒後3年以内を新卒扱いにして雇用した企業に助成金を支給するとしている。こんな甘いことをしているのは、日本しかない。これでは、企業社会に汚染をまき散らすようなものだよ(苦笑)。日本には、弱い者、というより学生時代にまじめに学んでこなかった者を助けるという悪い癖がある。

大前研一氏が斬る「就活」 「新卒一括採用」に国際競争力なし 「就活」が日本をダメにする WEDGE Infinity(ウェッジ)より)

 

新卒一括採用というセーフティーネットで日本の大学生が保護されているから、ひ弱なんだと思います。

ただ、ひ弱に育っていっている学生しかほとんどいないので、現状としてここで言われるような強い学生を日本で採用することはほぼ無理でしょう。

 

ではどうするべきか考えてみましたが、新卒一括採用を廃止して実力主義の通年採用のみにするとしたら、日本の大学生のほとんどが恐らくどこにも就職できなくなってしまいます。

奨学金で大学に行っている学生なんかは奨学金の返済ができなくなったりもするでしょう。

また職歴をつけるためのインターン先なんかもあるにはありますが少ないですし、大学で学んでいることも社会に役立つことは現状ほとんどないので、知識重視でも就職することはできないでしょう。

 

結局大学・学生・企業・行政が一体となって、新卒一括採用の恩恵を受けているのです。

今後10年先などを考えたときに、日本の企業・人の国際競争力などがどうなっていくかははっきりわかりませんが、新卒一括採用という現状多くの人が恩恵を受けている制度なので、新卒一括採用は今後しばらくはこのまま続いていくんでしょうね。

 

しかし一部の凄い学生が新卒一括採用という枠を飛び越えて採用されている人もいるので、今後このようなケースが増えていくと思いますし、こういうケースから日本の雇用・就職活動がどうなっていくかはとても面白そうですね。

人気ブログ「メディアの輪郭」著者、佐藤慶一(23)の輪郭 | somewrite (サムライト)

[就活] 本当に自信があるなら「新卒」じゃなくて「中途」「業務委託」で入ろう:新卒で「講談社」に潜り込んだ佐藤慶一氏に学ぶ : イケハヤ書店 by @IHayato

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