ソーシャルな活動だからこそターゲットのインサイトを考えることが必要。

 - 

 -  >

 -  NPO, オピニオン, ソーシャルデザイン

最近自分がオンライン版の編集部として関わっているビッグイシュー基金が作成している若者政策提案書の発表シンポジウムで話された内容でこんな内容がありました。

 

サポステのような若者支援があることを、今日初めて知った

私自身が15年以上ひきこもっていた。でも、サポステのような若者支援があることを、今日初めて知った。

ひきこもっている間もテレビや新聞やネットは見ていたが、まったくそういう情報につながれなかった。いまひきこもっている方に届ける手段として、大きなメディア、接しやすいメディアとつながることが大事ではないか。

あと、若者同士だけだと行き詰るところもあると思うので、ダメな大人でも、成功している大人でもいいから、若者がいろいろな人や世代の姿を見て学んでいくことが大事。いろいろな年齢層の人が交流できる場にしたほうがいい。

また、中高年などの社会人向けセミナーを開いて、若者問題への意識を持つ人を広げたい。こういうことが問題だと、もっと知らせる場を作っていけたらいい。そのためには、お金が問題になってくるが、政府にばかり頼っていていいのか。政権交代で今まで続いていた支援が切られることもある。自分たちで財源を確保する道を探すべきじゃないか。

 

メディアの課題(白水)

(白水)「サポステの存在を知らなかった」とおっしゃった方には、情報が届かず申し訳なかった。

テレビや雑誌など、メディアの取材依頼は多い。若者や生活困窮などがキーワードになると「当事者を紹介してほしい」という話がほとんど。取材対象とつながりたいから支援機関から紹介してほしい、と。

社会全体の問題としてとらえるとか、社会はみんなで支えていくものだということが前提の取材ではなく、「個人」のこととしてアプローチした方がわかりやすい、と言われる。そのほうがうけるから作るのだと思うので、国民側の意識も学ぶ必要がある。

子ども・若者の育ちの期間にはいろんな人と出会うことが大事。地域のボランティアからフルタイムのスペシャリスト職員までさまざまにいたらいいし、出会う場所としてユースセンターが有効だと思う。ただ、年齢が上の人がいると発言しにくい場面もあるので、子どもが主役で大人はわき役としての出会いと運営が大切という認知が必要になる。

日本は何でも「親任せ」。国が子どもを育てていない。子ども・若者が困窮しない社会を作るために、何が必要なのか : BIG ISSUE ONLINEより

 

自分もサポステではありませんが、ジョブカフェという若者の就職支援をしているところで受付をしていたことがあるのですが、身近な人(大学生)のほとんどがジョブカフェを知らないんですよね。(他地域よりかなり使われていましたが)

もちろん自分の身近な新卒の大学生向けのサービスもちゃんと行っているのに知られていないです。

 

こういうちゃんと何らかのサービスは存在しているし、いいサービスが提供されているにも関わらずそれを必要としている人のその情報がちゃんと届いていないことはよくあります。

若者のこのような就労支援だけではなく、奨学金なんかもその典型です。無利子・給付の奨学金や学費の免除制度けっこうありますが、自分もJASSOの奨学金しか高校生の時は知りませんでした。

 

以前受益者に届かないサービスは意味がない。という記事を書きましたが、どんなにいいサービスを作ったとしてもそのサービスが受益者に届かなければ意味がありません。

営利サービスだったら売上がたちませんし、NPOだったら受益者にサービスが届かないと社会的課題の解決には繋がりません。

 

ターゲットのインサイトを得る

このことに関連して、自殺対策支援センターライフリンクの根岸さんがこのように言っています。

地域において、どういった方々のリスクが高いのかということがわかれば、そういう方たちが抱えている問題を支援するアプローチが出来て、問題解決につながるケースが多いんです。

自殺は「身勝手な死」ではなく社会の問題~自殺対策支援センターライフリンク副代表・根岸親氏インタビュー~ (1/2)より)

 

マーケティング的に言うと、ターゲットのインサイトを得るということです。

自殺対策に成功している地域は、どのような人が自殺に追い込まれていて、その人たちがどのような行動をしてるかということを知り、その行動に合わせたアプローチをすることで成功しているようです。

OVAのリスティング広告を活用したアプローチもインサイトを得ることができているからこそです。

 

サポステの話に戻ると、サポステ自体はメディア露出は多いです。おそらく他の若者支援活動を行っているサービス団体もけっこうメディア露出自体はあると重います。

けど、それがサポステの受益者に届くようなものになっているのかというと違うでしょう。

 

ソーシャルな活動をするならターゲットのインサイトを考えながらアプローチをしていけないとほぼターゲットに対してアプローチできることはありえないでしょう。

OVAの場合は、自殺する前に自殺関連ワードで検索するということに着目してのアプローチを行っています。

それぞれのターゲットの行動を知り、インサイトを必死で考えてアプローチをしていかないとどんなプロジェクトでも成功は難しいです。

このインサイトを考えるのは、めちゃくちゃ難しいことですが。

 

関連記事・書籍はこちら。

社会変革を加速する! NPOマーケティングの基本プロセス
手法を拡大して新たな社会課題の解決! リスティング広告を活用するインターネットゲートキーパのモデルが拡張!
泥臭くマーケティングをしていこう! 「NPOマーケティング フォーラム2014」#npomap2014

 

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

はてなブックマークに追加

 更新をチェックする! follow us in feedly

カスタム検索

Popular Post

Copyright© 新卒フリーランサーのブログ!2015 All Rights Reserved.