シビックテックと震災復興! 「Code for Japan Summit2014 震災復興」#cfjsummit

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Code for Japan – ともに考え、ともにつくるCode for Japan Summit 2014というイベントに参加してきました。

 

コアデイの様子はこちらのCode for Japan 2014 コアデイ #cfjsummit – Togetterまとめにもまとめられています。

その中のセッションのレポートの一つである、震災復興に関するセッションのレポート記事です。

 

実際の映像は下記から見ることができます。(このレポートするセッションは後半から始まります。)

 

 

震災復興

東北から新しい変化を イノベーション東北のご紹介/松岡朝美さん(グーグル株式会社)

Googleでは震災後様々なプロダクトの開発を行っていました。

一つはパーソンファインダーという、被災者の安否情報がわかるサイトを開発しました。
誰かが避難所の名簿を写真をフォルダにアップをしてくれれば、ボランティアが書き込みをしていくというサービスで、どんどん名簿が完成していきました。

私たちがそこで感じたのは、インターネットがあれば、善意が伝わっていくということです。

 

また、いきなりプロダクトを開発しても使われないということがあるので、普段からこのようなプロダクトを用意していくということが必要性を感じました。

他にも本田と連携して、災害情報マップの開発も行ったりしています。

 

デジタルアーカイブに関しては、2012年の7月にストリートビューを使って、4万4000キロ走りながら、震災後の風景を保存していくと言うことを行いました。

また、震災前:2008・震災直後:2012・震災後の3つを見比べることが出来るようにしました。
震災後に撮影をしても、まだまだ復興がしきっていない情報を見られるようにしています。

これらのアーカイブは未来へのキオクで見ることが出来ます。

 

被災地で様々な活動を行っていく中で、現地の人とどう関わればいいのかわからないことがあったが、関わっていく中でたくさんの凄い人との出会いがありました。

泳ぐホタテのヤマキイチ商店~岩手三陸釜石から直送~ この人が何をしようとしているかというと、これはチャンスだと思った。

この人は震災後、三陸が理想的な場所になるように作り替えるためのチャンスだと思い、漁師がやりやすいように三陸を作り替えていくことで、子どもが住みたくなる町にしていくことを目標にしています。

他にも震災を機に新しいことに取り組もうとしているたくさんの人たちに出会い、Googleで何かお手伝いをしたいと考えていましたが、自分たちだけでは行うことは無理だということに気づいたので、イノベーション東北を始めました。

 

イノベーション東北は、クラウドマッチングのサービスで、被災地には様々なニーズがあり一社だけでサポートしていくことは不可能なので、サポーターと被災地の事業者のマッチングを行っています。

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南三陸てくてくMAP | 面白法人カヤックのつくってみたラボのように、普通では絶対で関わることがないような人たちをマッチングしています。

また、ハングアウトを使って事業者の想いを伝えるようにしているので、マッチングに失敗するケースも少ないです。

 

復興支援と聞くと、可哀想な東北の人たちに支援をしなければいけないという気持ちを持つ人がいるかもしれませんが、自分のスキルを社会のために使うことによって、大きなやりがいを感じることもできますし、自分のためになっているという実感があります。

また実際に東北に行く必要はなくて、メールやハングアウトでやりとりをしながら、行っていくことが出来ます。

日本を変える動きを東北から起こしている気分です。

 

 

「IT」×「遊ぶ」×「学ぶ」×「営む」×「イノベーション」で地方都市から世界へ/古山隆幸さん一般社団法人イトナブ石巻

イトナブの前にまず震災後は、ISHINOMAKI 2.0 | 石巻2.0という団体を立ち上げて、クリエイティブな人たちと面白い活動をするまちづくり団体を立ち上げて活動をしていました。

石巻は震災後の初期に、あったかいご飯をたべることができなく、石巻は漁師街で女性が強かった町なので女性が明るい元気な町にしようと考えて、しろがねーぜに対抗して主婦にフレンチを食べてもらったり、フットサルをしたりITとあまり関係ないことをやっていました。

 

ただその中で、もうちょっと自分ができる、自分がやることに意味がある活動をやりたいと思うようになりました。また、まちづくり団体と言ってもまちを作る主役は自分たちではなく住民であり、次を作る子どもたちの育てるためにイトナブを立ち上げました。

イトナブで、自分でプロダクトを作れるようなエンジニアを生み出していきたいと思って活動を始めました。

イトナブは「IT」×「遊ぶ」×「学ぶ」×「営み」×「イノベーション」からの造語で、世界で活躍しているエンジニアはみんなここから始まっているのかなと思っていて、遊びから入って遊ぶためにみんなやり始めて、学び、営みになっていき、そこからイノベーションが生まれるのだと思います。

 

高校時代自分は石巻が好きだったのですが、産業的に石巻の今後は難しいと思ったので、ITは東京の方がいいのかなITをやりたいと思って、東京に行きました。そこで東京で刺激を受けてウェブデザインの会社を立ち上げたりしていました。

そこでいつも思うのは、東京で自分は刺激を受けたけど、東京に刺激を受けたのではなく、東京にいる人たちに刺激を受けたんです。だったら、東京を石巻に持ってくることはできないけど、東京にいる刺激的な人を石巻につれてくるのではないかと言うことを考えました。

学ぶ方と言うのは本当に大切だと思っていて、凄い人たちに憧れてモチベーションを持ってやって欲しい。

そこで、全国で活躍しているエンジニアを石巻の食などで誘いながら優秀なエンジニアを石巻につれてきています。

 

学びかたって大切だと思っていて、「面白い大人」「かっこいい大人」に触発される環境を作っています。

面白い大人と言うのは上場企業の社長とか肩書きではなく、気持ちを持っている人たち、命をかけて何かをやっていますよという人たちのことです。

東京にも面白い大人はたくさんいるけど、石巻にも面白い大人はたくさんいて、クリエイティブなことをやろうとしている人はたくさんいます。

そこから、「俺たちも何かやってもいいんだ!」と思える環境を作りたいと思ってやっています。

 

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教育ではなく、勝手育ということでイトナブにいる子どもたちは勝手に育っていきます。

イトナブで教えている子が、下の子どもに教えるようになったりもしますし、そこからどんどん勝手に成長をしていきます。

 

具体的にはこれらのようなことを行っています。

石巻ハッカソン
フィッシュ武者修行記 AndroidWearハッカソン | イトナブ
石垣島のFISHING TEAM I.S.F.Cのプロフィール|Ameba (アメーバ)などなど

 

小学生・中学生も夢や希望を持っている人たちはたくさんいるので、若者の夢を潰さずに応援していくようにしていきたい。

 

 

シビックテックで公共サービスをハックする!/ 陣内一樹さん(福島県浪江町役場 復興推進課)

NECから復興庁への出向という形で働いていて、そこで浪江町役場に派遣されています。

浪江町は「なみえ焼きそば」がB1グランプリなどまちおこしではなく、「まちのこし」をテーマに活動を行っています。

町民の方がよく言っていることは、震災で失われたものは日常で、「震災前はめんどくさかったものがなくなっていることが寂しい」ということを聞くとじんときます。

 

浪江町に戻ることができるようになるのは、早くても6年後で 住民の意向としても戻りたいと考えている人たちは2割もいなく、高齢者なら一定数いますが、若い人は仕事の関係でほとんど浪江町に戻りたいと考えている人はいません。

「まちって何だろう?」と考えさせられる
今の浪江町の状態を踏まえると人によって色々な考え方があると思いますが、まちと言えるようなことは、町民同士のつながりだとか、古里である浪江町のことを知りたいということだとか、浪江町と町民の人たちのつながりがあることが、まちと言えることだと思います。

 

日常が戻ることは、住民にとっての希望

だからこそ、私たちは情報発信に一貫して力を入れていて、タブレットをcode for japanと恊働して住民にタブレットを作り、情報発信のアプリを作ることにしました。

ただ、自分は行政が作っているこのようなものはほとんどつまらなくて失敗しているので反対でした。

しかし、浪江町の人を繋げていくためには、必要だと思ったのでやることにしました。

 

関さんと話して共感したのが、code for japanの「ともに考え、ともにつくる」という理念で、実際にリスクをとって行動をしてくれる人は少ないので、この理念にとても共感しました。そしてただ単に支援をしてくれるだけではなく、2名のフェローの派遣もしてくれました。

私たちはまず何を作るのかという時に、ハッカソンを東京・福島で行い色々なアイディアを出して、住民にプロトタイプを評価をしてもらうことをやりました。

 

行政の開発するものがつまらない構造的な課題

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公共サービスの質の向上

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公共サービスのコスト削減

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開発はしている途中だが、コスト削減は大きな効果を発揮していて、おそらく億単位の効果があります。

 

今回はこのようにプログラム自体をオープンにしているので、他の自治体にも使って欲しいですし、どんどんシビックテックというものが広がっていって欲しいと思っています。

 

 

パネルディスカッション

Q:ITは誤解も多いと思いますが、そのような誤解をどのようにして対策していますか?

松岡さん:何してくれるのと思われたこともありますが、ITを使うとこれまでではありえないような人たちを繋げることが出来ます。
また、使ってみると繋がれるということがわかるし、繋がると楽しくやれるということがわかります。

古山さん:自分たちは若い子どもを対象にしているので、好きな人、好きな子どもたちしか集まりません。
また、最初は市役所に行くときに面白いものをもっていたりしていて、例えばオキュラスを持っていったりすることで、少しずつITの面白い部分に触れてもらうことで、何に使えるかということをわかってもらえるようにしています。
そこから市役所との距離を縮めていくようにしています。

陣内さん:タブレットを知らない人も多くいるので、UIを新聞に近づけたりすることで、日常に入り込めるように設計をしています。

 

Q:復興と面白いというのは一種のタブー視されているものだと思います。ITは面白い要素があると思いますが、復興の持つ重みとITの面白さをどのように組み合わせていますか?

陣内さん:行政は保守的になりがちだけど、一歩踏み出し始めることが必要だと思っています。
行政は前例主義だけど、自分たちが何かを始めると、他も動き出しやすくなっていきます。

古山さん:イトナブはITで前を向いている子どもたちを相手にしていますが、メンタルのケアはまだまだ不十分なところはありますので、ケアをできる団体と協働していくことが一つの手だと思っています。

松岡さん:「私たちは面白い団体である」と認識してもらえることによって本音で出てきているアイディアやプロジェクトがたくさんあります。
楽しんでやる、楽しく新しいアイディアを出していく姿勢を崩さないようにやっています。

 

Q:これからやりたいことは何ですか?

古山さん:石巻にビジコンとかが少なく、あったときもビジコンっぽくなかったので、リアルなビジコンを色々な団体と一緒にやってみたいです。

松岡さん:色々な地域とこれまでやってきていることを共有したいと思っていて、それを他の地域へ波及していくプラットフォームにイノベーション東北をしていきたいと考えています。

陣内さん:教育分野をやっていきたいと考えていて、子どもたちにITでまちとして何をやっていけるのかということを考えています。

 

Q:実はこれはまだ課題だけど、まだ誰も手を付けていないなって感じていることはありますか?

古山さん:まだまだエンジニアの教育はできていませんし、もっと学校とかと連携して色々なことをやっていきたいです。
これは10〜20年とかのスパンでやっていかなければならないことで、解決はまだまだしていないけど、進行しているというのが今のフェーズなのかなと思っています。

陣内さん:まだまだ浪江町は遅れています。岩手とか宮城と比べても遅れています。ソフトの面から進めていく、教育の分野は色々できるのかなと思っています。
まちとして進めていくためには、一緒にITを学ぶなどの新しい思い出を作る機会を作っていく必要があると思っています。

松岡さん:会社など関係なく個人的な意見として、様々な問題が絡み合って、前だけを向いていられない状況があるので、一緒に走りたいと思っても住民の方々の気持ちもあって、難しい部分があります。

 

Q:5年後はどのようになっていると思うか、予測をお願いします。

松岡さん:イノベーション東北を誰かが継続してやっていると思っていて、何かをやりたいと想いを持っている人とのマッチングするためのツールになって、他の地域にも展開していると思います。

古山さん:少しずつ東京の学生が石巻に来ている人が増えているので、刺激的なIターンが増えていくと思います。
もう一つは世代を 変えていきたいと思っていて、ある程度まで行ったら、次の世代の人たちにやってもらっていきたいです。

陣内さん:Code for Namieがアグリゲイドになっていること。
また、今は国のお金でやっていますが、民間のお金でまわっていくようになるといいと思います。

 

 

グラフィックレコーディング

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