メディアの広告指標として滞在時間は適切か?

 - 

 -  >

 -  メディア

PVは、ウェブメディアの指標として最適なのかという議論が以前からよくありますが、PVに代替される指標として、滞在時間がいい指標なのではないかと、最近言われています。

実際にUpworthyFinancial TimesがPVではなく、滞在時間を主な指標にこれからしていこうとしているようです。

 

同社はこれまで、ユーザーの満足度を測るためにユニークユーザー数やページビューを重視してきたが、2月6日に新しい指標「Attention Minutes」を開発したと発表した。
これは、動画であれば実際に再生されているか、ユーザーが複数タブを開いている場合はどのタブが表示されているかなど、従来の「ページ滞在時間」より詳細なデータに基づく、ユーザーが実際にコンテンツに注目している時間を測定するというもの。

読まずにシェアする人は意外と少ない──Upworthy調べ – ITmedia エンタープライズより)

 

まだ、実験的段階ですが、私たちはより長く広告を表示できる記事は、読者に対してより高い存在意義があるという、仮説を証明したいのです。…… 広告表示における1秒と5秒に違いはないか? 広告を表示する時間総量の価値を測るべきなのです。…… 私たちは“FT は、CEO らによるコンテンツの消費総時間を3万時間持っているのですが、御社(の広告)は CEO とのコミュニケーションするために、それをどれくらい買いますか?”と言えるのです。

ページビューを死滅させる指標とは何か? | 藤村厚夫 Media Disruptionより)

 

 

PVではなぜいけないのか

まず前提として、PVをウェブメディアの指標として、考える際にこれらの問題点があります。

 

ページの分割については、多くのウェブメディアが行っていることです。ダイヤモンドも東洋経済オンラインも日経ビジネス等もほとんどのウェブメディアはページの分割を行っています。そうすると、一つの記事で4PVほど稼げるようになるので、PVは稼ぎやすいです。

ページ分割は見づらいのでやめて欲しいところですが、見にくさとPVを伸ばすことによる広告効果をトレードオフに考えると、PVを増やす方が実利として、大きいということでしょう。

 

そして、軽い記事で稼ぐということは、bazzfeedやハフポが猫関連の記事でPVを稼いでいることが典型です。

この違いは記事別滞在時間で見る本質的なPVと非本質的なPV | The Startupがわかりやすいので引用します。

■前提条件
メディアコンセプトが固まっておりコンセプトに沿った記事が多くあること

■本質的なPV
コンセプトに沿った記事で獲得したPV
⇒本質的なPVを積み重ねることで読者のエンゲージメントが高まる

■非本質的なPV
コンセプトに沿わない記事で獲得したPV
⇒PVを稼げたとしても読者のエンゲージメントは得られない

 

■前提条件
コンセプト:インターネット業界の未来を予測し、一足先のトレンドを読者に提供する

■本質的なPV
コンセプトに沿い、ターゲット読者のニーズを満たすであろうPV
例:IPOするオークファンの主な収益源は、美しき有料月額課金 | The Startup

■非本質的なPV
コンセプトに沿わないが、SEOで数字が取れる記事
例:色彩を持たない多崎つくるは、村上春樹小説の主人公的な色彩も持たない | The Startup

 

このように、ソーシャル・検索の違いはありますが、PVはそのメディアのコンセプトに合わないものでも、稼ぐことが出来ます。

 

 

滞在時間で本当にいいのか?

滞在時間とPVの指標としての違いをざっくり言うとこんな感じです。

 

この点で考えると、そのメディアの影響力を考えるためには滞在時間はとても有効だと思いますが、広告効果を考えるためには、別に滞在時間ではそこまで変化がないような気がします。

 

 

ブログBはブログAに比べて2.16倍も滞在時間が長い事がわかりましたね。滞在時間通りに広告効果が現れるのなら2倍以上の収益性がないといけません。それでは実際はどうなのでしょうか?
ちなみに前提として、両方のブログの構成は全く同じにしてあります。
実はブログAのほうが1.23倍収益額が高いです。当然ながらクリック率やクリック単価も高いです。
(中略)
あくまで私見ですが、ブログAでは閲覧者はさくっと読んで広告をクリックして離脱しやすい反面、ブログBはじっくり読んで力尽きる閲覧者が多いのではないかと思っています。

滞在時間はPVの代替指標になりうるのか?セイバーメトリクスのような多角的評価が必要でしょ! | 怪盗ぶらり団より)

 

個人ブログですが、実際にこの人が計測したところによるとむしろ滞在時間が短い方が、広告効果が高いようです。

 

 

バナー広告かネイティブ広告かで違う

バナー広告の場合は、滞在時間は上記のようにあまり変化がないと思いますが、ネイティブ広告、特にブランドコンテンツのような広告の場合は、滞在時間はいい指標になると思います。

ブランドコンテンツのような広告の場合、どれだけその記事がじっくり読まれているかということが重要だからです。

 

脱バナー広告を目指し、ネイティブ広告に取り組んでいるウェブメディアが増えている段階なので、これからは滞在時間の方がより重要な指標になってくると思います。

ちなみにこのブログの収入源は今のところアドセンスとアフィリエイトなので、当分は広告における最重要指標はPVが一番重要な指標です。もっとこのブログの影響力を高められたら、ブランドコンテンツとかもやってみたいな。 

 

関連記事・書籍はこちら。

ページビューを死滅させる指標とは何か? | 藤村厚夫 Media Disruption
UpworthyがPVに代わる指標「アテンション時間」のソースコードを公開 – メディアの輪郭
求められる記事フォーマットの開発と解説(コンテクスト)、バイラルの使い方 – メディアの輪郭
記事別滞在時間で見る本質的なPVと非本質的なPV | The Startup
「ハフポで猫が見たい」ではなく「猫が見たい」だけ:バイラルメディア3つの問題点【The Media②】 | The Startup
うちのブログは「月間で1.9万時間」閲覧されています:PVに代わるKPIは「滞在時間」じゃないかな : まだ東京で消耗してるの?
滞在時間はPVの代替指標になりうるのか?セイバーメトリクスのような多角的評価が必要でしょ! | 怪盗ぶらり団
Upworthyがサイト測定指標として用いているアテンション時間とは? | Hivelocity ハイベロシティ
マネタイズに一番大切なのは情熱! 「ハーバードビジネスレビュー編集長が注目WEBサービス担当3名に聞く!最新マネタイズ戦略」 | Kobayashi Blogネット時代ののメディアの教科書 「5年後メディアは稼げるか MONETIZE OR DIE」 | Kobayashi Blog

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

はてなブックマークに追加

 更新をチェックする! follow us in feedly

カスタム検索

Popular Post

Copyright© 新卒フリーランサーのブログ!2014 All Rights Reserved.