ニュースキュレーションアプリのマーケティングをNewsPicksを中心に考える!

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NewsPicks : もっと自由な経済紙を。を最近スマホではよう使っていて、そこに関連してとてもいいなと思う記事が何本かありました。

 

 

UZABASE社長・梅田優祐氏”ニュースアプリも企画力勝負の時代へ” : くまりんのビッグベア・ウォッチ
【LINE NEWS】”ニュースアプリを利用しない層”に向けた取り組みをさらに強化 LINE公式アカウントから話題のニュースをダイジェスト形式で配信する「LINE NEWS DIGEST」を開始
堅めのメディアの流入はFacebookではなくNewsPicksが主流になる? | The Startup
Antenna、Gunosy、vingowが「ニュース配信の未来」を公開討論~キュレーションサービスは今後1年が勝負 – エンジニアtype(この記事のみNewsPicks経由ではない関連記事です。)

 

 

まずはそれぞれの記事の要約です。

 

・コンテンツを作るのは新聞社もあるし、ブロガーさんでもいいといったように分散化してきている。しかしこれをデリバリーするプラットフォームはどんどん集約化していき、最終的に2つか3つぐらいしか残らないんじゃないんでしょうか。分散化するコンテンツを作る人と、集約化するプラットフォームをいかにうまくつなぐかがこれからの課題です。

・経済ニュースへの欲求は二つあると思っていて、1つは「このニュースが見たかったんだ」という”発見”。もう1つは“理解”です。発見と理解の両方を満たす媒体が必要なのに、今までなかったんです。発見の方は編集者が勝手にやってきたものを、NewsPicksでは自分の興味ある人をフォローできます。理解の方は、ニュースに対する反応から深められます。

・これまでマスコミが持っていた、いいコンテンツに対して金が払われるというシンプルできれいな仕組みをやりたくて、ユーザー課金をするつもりでした。今は月額1500円で、これは我々が目指すメディアは課金に値するものにしていくぞという「意思表明」です。

・今はまだ、プラットフォームとしてどう確立するか、という競争のフェーズです。いかにみせやすくするか、とかですね。次のフェーズは企画力勝負になりますし、それが今後数年で来ると思います。

UZABASE社長・梅田優祐氏”ニュースアプリも企画力勝負の時代へ” : くまりんのビッグベア・ウォッチより)

 

 

・スマートフォンを所有する20歳から49歳までのビジネスパーソンのスマートフォンでの情報収集方法として、「ポータルサイト」(72.0%)・「ソーシャルメディア」(43.6%)が多く利用され、「無料ニュース閲覧アプリ」は8.1%と1割を切る結果になっています。一方で、「無料ニュース閲覧アプリ」利用者のうち約8割がほぼ毎日アプリを利用するなど、ニュースアプリはニュース・情報収集に積極的な人は利用されているが利用する層が限定的で、多くの人がニュース・情報収集に能動的でないという傾向が明らかになっています。

【LINE NEWS】”ニュースアプリを利用しない層”に向けた取り組みをさらに強化 LINE公式アカウントから話題のニュースをダイジェスト形式で配信する「LINE NEWS DIGEST」を開始より)

 

 

・オンラインメディアの流入チャネル
200×年:Google&Yahoo!(検索エンジン)
2010年:twitter
2011年:Facebook
2013年:Gunosy
2014年:NewsPicks

・twitterやFacebook自体のユーザー数やアクティブユーザー数は伸びているでしょう。ただし、広い市場で見た時に客観的に見るとThe Startupの読者層は明らかなイノベーター層です。僕はThe Startupの運営においては全体の市場の2.5%、極論1%程度の読者を想定すれば良いと思っています。The Startupには意識の低くて流行遅れの読者はいらないのです。

・NewsPicksだが、経済系に特化しているのが特徴で、堅めの記事と相性が良い。ゆえにThe Startupとは非常に相性が良い。ヘビーユーザーのアクティブ度が異常。twitter、Facebook、Gunosyほど万能に全分野網羅できるわけではなく、堅めの記事に特化しているが、逆にソーシャルメディア経由で読む記事はライトなものが多く、長文コンテンツは相性が悪いのではないか。

堅めのメディアの流入はFacebookではなくNewsPicksが主流になる? | The Startupより)

 

 

・ちょっと前までは、GoogleがWebの入口であるのが当たり前だったんだけど、そのセオリーが完全に壊れてしまった。今や、App Storeがすべての入口ですよね。で、アプリって外部につながるリンクがないから、アプリからアプリに飛ぶことはない。だから、1つのアプリだけが使われ続ける傾向が強くなっていると思うんですよ(編集部注:この座談会は11月末に行われたが、12/4にはGoogleがアプリ内コンテンツも検索できるようになったと発表。「今後この流れは確実にくると思います」と福島氏は付け加える)。

・ユーザー数は土日でも落ちないんです。これは予想外でした。やはり雑誌なので、リラックスした時間でも読まれているのでしょう。

・vingowの場合、予想より平均滞在時間が長いことが驚きでした。アクティブユーザーベースだと、一般的なニュースアプリの数倍~10倍近い滞在時間になったんです。
最初は「何でこんな風になるんだろう」とギョッとした(笑)。調べてみると、あるジャンルのニュースについて徹底的に調べ尽くそうとする人が多かったんです。このあたりを考えてみても、「vingowは専門紙」という福島さんの指摘は納得です。

・Gunosyの場合はまず、「こんなにたくさんの人が使ってくれるのか!」というのが予想外の驚きでしたね(笑)。

・Gunosyはテクノロジー一辺倒という感じです。アナログなアプローチを否定するわけではありませんし、人がかかわる手法が向いている局面もあるでしょう。でも、僕らはテクノロジーを使って大量の情報を処理し、その中で求められている情報を届けるという方向性で進んでます。結果として、人の手ではできなかったような、多様な個人の興味に応えるということをしたい。

・当社も、テクノロジー優先かもしれません。今、vingowを含めたいろんなサービスが、集めたニュース記事の見せ方、並べ方を試行錯誤しています。でも、そろそろ出尽くす段階なんじゃないかな。そうなると、次は新たなテクノロジーを活用する段階になると思うんです。(中略)現時点でニュースは人が書いていますが、これがオンラインニュースメディアがマネタイズできない最大の原因ではないかと。自動生成できるとどうでしょう。

Antenna、Gunosy、vingowが「ニュース配信の未来」を公開討論~キュレーションサービスは今後1年が勝負 – エンジニアtypeより)

 

 

 

ニュースキュレーションアプリは現在色々なアプリが参入していて、レッドオーシャン化し始めている分野です。自分が知っているアプリだけでも、GunosyVingowKamelioAntennaPressoSmartNewsFlipboardなどがあり、どんどん増えている状況です。

 

NewsPicksのイノベーター層獲得のマーケティング戦略

しかしその分野においてのNewsPicksのマーケティング戦略はとても素晴らしいです。サービス提供の開始が昨年の9月18日なので、約半年ほどでイノベーター層やアーリーアダプターと言われるような人たちの情報収集の中心になっています。

ニュースキュレーションアプリのポジショニングはこのような感じでしょうか。
(完全に自分の主観です。)

スライド1

 

NewsPicksまだまだニッチなメディアですが、経済ニュース中心、そして記事に対してコメントすることが出来るという戦略により、イノベーター層・アーリーアダプターの獲得を成功しました。

The Startupへの流入経路が非常に分かりやすいですが、このような人たちは情報感度が高く、どんどん新しいものを利用しているため、情報収集経路の移り変わりもいいものがでるとどんどん変わっていきます。

そういった人たちをターゲットにすることで、NewsPicksは実際に成功しました。

 

「無料ニュース閲覧アプリ」は8.1%と1割を切る結果になっています。一方で、「無料ニュース閲覧アプリ」利用者のうち約8割がほぼ毎日アプリを利用するなど、ニュースアプリはニュース・情報収集に積極的な人は利用されているが利用する層が限定的で、多くの人がニュース・情報収集に能動的でないという傾向が明らかになっています。

【LINE NEWS】”ニュースアプリを利用しない層”に向けた取り組みをさらに強化 LINE公式アカウントから話題のニュースをダイジェスト形式で配信する「LINE NEWS DIGEST」を開始より)

 

まさにこのニュースで言っている、8%の人たちであり、利用頻度が高い人がとても多くいます。

 

 

これからどうする?

現状としては、イノベーター層の獲得には成功しています。しかし今後の方向性として「すべてのビジネスパーソンに向けたものにします。」という意気込みをインタビューで語っています。
そのための戦略として、動画などのコンテンツを考えているようです。

すべてのビジネスパーソンに向けたものにします。(中略)いずれ、動画を組み込むことを考えています。テレビってぼーっと見ますよね。あれが動画の最大の価値なので、やりたいです。

UZABASE社長・梅田優祐氏”ニュースアプリも企画力勝負の時代へ” : くまりんのビッグベア・ウォッチより)

 

 

しかしこの記事に対しては、ユーザーが増えるとコメントの質が下がってしまいアプリとしての質が下がってしまうのではないかという懸念もありました。

 

 

コモディティ化しない戦略が大切

NewsPicksの現状の強みは、ニュースをキュレーションすることができ、そしてそれに対する意見を見ることが出来るということです。これまではこの役割が出来ていたのは、個人ブログとソーシャルメディアです。

しかし、この二つの強みだけでは競合に対する差別化が希薄なため、必ずコモディティ化してしまいます。

 

また安易に動画などにより、マス向けの戦略を取ると既存のイノベーター層は離れてしまうことになるでしょう。

実際にそのような戦略を取っているのはGunosyです。GunosyはSmartNews化していると言われているように、以前はニッチなメディアでしたが朝夕刊のキュレーション配信に加え、スマートニュースのようなマスニュースの配信も行っています。

また最近はTVCMを行ったりとどんどんマス化しています。そしてキュレーションされる記事もマス化していると言われています。

Gunosyは賛否両論のTVCMを経てユーザー数自体はグロースしたようですが、1%の人々からはレコメンド精度が下がったということで離脱率が相当上がったと感じている。スマートニュース化したグノシー vs スマートニュースの時にグノシー批判を展開した人のほとんどが1%に属する人だと思われる。

堅めのメディアの流入はFacebookではなくNewsPicksが主流になる? | The Startup

 

 

現状として、NewsPicksのような機能を持ったアプリを作ることが出来る企業は他にもあると考えられます。しかしNewsPicksのようなプラットフォームを作ったり、ブランディングをできる企業は現状としてないと思います。

競合が後追いしにくい部分はNewsPicksのプラットフォーム・ブランドとしての価値です。たくさんの教授やアナリストのような知識人からネット上のインフルエンサー・スタートアップ関係者まで多くのイノベーター層がNewsPicksを利用していることが、NewsPicksの一番の価値です。

 

そのためNewsPicksというプラットフォーム・ブランドの価値を損なわないようにしつつ、新たな層の獲得を行っていくことが必要です。

 

Gunosyの場合は強みが自動キュレーションという技術だったので、マス化によってイノベーター層が離れたとしても問題が少なかったと考えられます。しかしNewsPicksの場合はイノベーター層が離れてしまったら、プラットフォーム・ブランドとしての価値は一気に下がってしまいます。

 

このような状況でNewsPicksは今後どのようにグロースしていくか非常に興味深いですね。

 

 

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