寄り道がない人生はつまらない 『カタリバ大学 第62講「酒井穣さんと考える 私たちの迷い方」』

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カタリバ大学 第62講「酒井穣さんと考える 私たちの迷い方」に参加してきました。

カタリバのキャストとして、カタリバの授業には何度も参加していたのですが、カタリバ大学に参加するのは始めてで、非常に面白かったです!

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ゲスト:酒井穣さん
株式会社BOLBOP代表取締役 CEO
フリービット株式会社非常勤取締役
認定NPO法人カタリバ理事
沖縄県キャリア形成支援プログラム協議会員
NED-WLT 酒井穣のパーソナル・ブログ

 

 

自己紹介

BOLBOPを昨年の3月11日に立ち上げていて、震災支援の活動は資金不足などの理由から立ち退いているところが多いので、ビジネスとして継続的にやるために会社にした。

著書に「リーダーシップでいちばん大切なこと」などがある。

 

元々高校時代は、医学部に行きたかったけど、医学部は無理だったので、理工学部に行きました。医学部はもてそうだから行きたかった。けどそこで勉強しているうちに化学がすきになっていく

就職活動では商社にいって、3年で辞めてオランダへ行きました。

 

寄り道がない人生はつまらない

まず寄り道がない人生というのはどういうことなのか考えたい。本田とかイチローとかは子どものころから夢を持って、それを実現をしていっているが、そのように寄り道をしないで進んでいくことがいいとも思わない。
自分は今でもカブトムシとかが好きで、たまに取りにいったりうるけど、それを研究したいとは思わない。

寄り道がないこと・迷わないことは特殊であり、自分の頑張りたいことがすぐに見つかることはほとんどない。寄り道がない人生を羨ましいとは思わない。たまに羨ましいと思うこともあるけど。

 

群れのルール

寄り道のない人生は、人としてではなく生命としての合理性を追求している。

群れを作る理由は、例えば、草食動物は肉食動物から身を守るために群れになる。肉食動物は合理的に獲物を捕まえるために群れを作っている。

群れを作るルール

①衝突を避ける:ぶつからないようにするため、群れを作らない生き物は死んでいく。わざわざ喧嘩しない
②中心位置に向かう:中心にいるほうが安全。リスクが少ない。
③近くにいる個体と同じ速度を守る:人間も周囲のペースに引きずられる。勉強速度などは、自分で決めていることではなく、周囲の当たり前に合わせて行動をしている。当たり前は自分で決めていない。

寄り道をしないということは、群れのルールに従うことであり。寄り道をしているということは本能に従うこと

勉強しなかったり、周りと違う行動をしてしまうときに焦ってしまうのは、群れと外れた行動をしているから。

 

人は多くのことを群れに合わせて行動をしている。そこで大事な問いなのが、その行動は自分の意志で行ったのか、群れのルールに従ったのかということ。

群れのルールは大切なことなので、その全てを否定するわけではないが、自分で何かを決めることは怖いことだけど、そこに人間の面白さがあり、人間の面白いところは群れのルールと違う行動をすることができること。

人から外れる行動をするのは、誰かに大切に思われたいと思っている時。人の勝負はスペックだけではない、スペックだけなら群れにいればいが、そうではない。
群れと違ったポジショニングをどのように取るのかが大切であり、出る杭は打たれるようになっている。

人間のメイティングにおいて、群れのルールは関係ない。群れの中にいる人が好きなのは、その人ではなく群れが好きということ。

群れのルールじゃないところを見ることが寄り道。群れと違っている部分が差別化であり、個性である。ただ群れから外れすぎると、また別の群れに入ってしまうことがある。どう群れから外れていき差別化していくか考えていくには、群れの常識を知る必要がある。

迷うことは大切で、群れのルールがわかっているからこそ迷いが生まれる。

 

労働時間当たりの生産性が高いオランダ

オランダに行ったことは日本人の群れのルールから外れたことで面白いこと。
オランダは陸地の多くは海面下にあるので、よりいい堤防を作れる人がいい人と認識されている。世界で一番差別がない国で、先輩とか年上を敬う考えもない。

年間労働時間、日本は見えない残業があるので実質の労働時間はおそらく韓国と変わらない。オランダの労働時間は半分くらい。オランダの店は基本的に6時にしまり、家族・仕事・ボランティアを三つオランダ人は大切にしている。 一人あたりのGDPはオランダの方が高く、一時間あたりのGDPの生産性はオランダが一番高い。長時間労働は日本はダントツ。

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図録▽労働時間の推移(各国比較)より)

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日本は米国に代わって世界を支配できるか – システム論アーカイブ論文編より)

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第2節 労働生産性の現状より)

 

外への興味が強いオランダ人

オランダはマイナーだけど、厳しいポジション(イギリス・ドイツ・フランスに囲まれてる)で国として生き残っている。ヨーロッパの国としてみた時の群れと何か違うことがあり、それで生き残っているのでは?

異文化との接触として、娘はオランダの小学校(プロテスタントスクール)に通わせているが、廊下にイスラム教について書いてあって、オランダ人は異文化に興味を持って学んでいる。ただいいところだけではなく、世界の色々な国で捕まっている人が一番多いのはオランダ人。

 

オランダ人の価値観

意図的な多様

オランダ人は学年で分けることが嫌いで、学年を混ぜてチームを作ったりしている

徹底的なコントロール

オランダのノーベル賞のほとんどは物理学賞で文学賞を取った人はいない。またオランダの自然は管理されているものが多く、ほんとの意味のネイチャーはない。

家族中心の価値観

労働法で働ける時間が徹底的に決まっていて、家族と過ごす時間を大切にしている。

管理された美しさ

レンガの色など規制されていて、管理された美しさがある街だが、その美しさに多様性はない。また日本にいる時は庭の清掃などをすることがなかったので、放っておいたら近所の人たちが庭の清掃を勝手にしてくれることがあった。人のためではなく、街の美しさのために庭掃除をしてくれる。

 

管理のための合法化

オランダの特徴として、安楽死・マリファナが法律で認められていることがあるが、それもコントロールするためのものである。麻薬の中毒性はギャンブル・パチンコ・ソシャゲのようなもので、身近にあるもの。自分もゲーミフィケーションの勉強のためと思って、ソシャゲをやってみたらはまってしまい、100万近く使ってしまった。

麻薬のバイヤーの考え方として、一番お金になるのは中毒性の高い人、ただ一番儲かるけどいずれ捕まる可能性が高い。だから売り方のポートフォリオを組んでいて、その入り口がマリファナ、マリファナは中毒性があまりない。群れを外れたい、そういうのがかっこいいと思っている若者がマリファナをやっている。しかしやってみると中毒性がないので、少しずつ中毒性を高めていく、それが世界中で起きてる薬物中毒のパターンである。また中毒になっていくことで、お金を得るために売春をしたり、犯罪を犯してしまう人たちもいる。

そのパターンをわかっているから、オランダはマリファナを合法化している。多くの国で合法化されないのはタバコと違って、栽培が簡単で誰もが作れるから。オランダ行く時に注意して欲しいのはカフェはカフェだが、コーヒーショップはマリファナを売っている店であること。

 

コーヒーショップでは麻薬の教育を行っていて、マリファナ以上のものに行かないようにするため教育とマリファナ以上のものに行かれるとその店の利益がなくなってしまうから教育を行っている。またここで国民番号を取っているので、ハードドラッグ患者が何人いるのかということをオランダは完璧に把握している。

また売春も合法で、労働組合を組んでいる人たちもいる。日本は非合法だから、経営者に逆らえない。また合法にして、納税してもらうことで、国民番号を取ることもできるので、ドラッグから売春へのルートを絶っている。

 

お金を使わないことを誇りにしているオランダ人

またオランダ人は、時間にゆとりがありお金を使わないで遊んでいる。南フランスでは、オランダ人禁止のキャンプがあるほどオランダ人はお金を使わない。そしてそのことを誇りにしている。

休暇をあけて仕事に戻ってきたら、お金を使わなくて遊んだことの楽しさをプレゼンする。いかに楽しかったか、いかに安かったかということのプレゼン。仕事を休んでいる時は、他の人がカバーしているから、そこで楽しんだことをプレゼンして他の人に伝えている。

またオランダは寄付率が高く、節約してNPOに寄付している人がいる。自転車通勤をしている人も多く、それは一定上の距離の自転車通勤している人への免税があるから。

 

群れのルールを外れることは怖いことだけど、可能性があること

ミツバチのダンス

ミツバチが突然巣を大移動することがあって、最近どのようにしてその大移動が起こっているのかということが解明された。ミツバチの中の数匹が群れのルールを作っていて、その数匹が誘導をしている。

世界を変えるためにみんなを説得する必要はなく、何人か仲間を作る必要があるが、そのことを群れの全ての人に伝える必要はない。

群れを外れることは怖いことだけど、群れから外れて行動をすることで世界を変えることができるかもしれない。

 

イノベーションは自分の生活を変えることから

innovaitionは、ラテン語でin+novare(新しくする)という単語でできている。即ち、自分を新しくするということ。

ジョブズは自分の生活を変えたかったから、iPodを作った。

 

Q&A

参加者:群れから外れるタイミングはどのように見極めればいいですか?

酒井さん:好きな人にもてるタイミングに群れから外れること。もてるというのは、女性からだけではなく、仲間とか色々な人から。
打算的に群れを出るることで、勝ち目のない戦いをするのではない。上手くやろうとしすぎない方がいい。

 

参加者:オランダは労働時間が短いという話がありましたが、納期などが迫っている時はどのようにしているのですか?

酒井さん:日本は時間をダンピングして納期ができていて、残業をベースにその納期ができている。
オランダはそもそも納期が遅い、ただそれでもどうすれば日本などに勝てるか考えている。日本は残業して、長時間でクオリティーを出そうとしているので、非常に幼稚である。

ただ救急医療とかは危ないし、医者の夏休みの時などはイギリスの病院に行くこともある。

またオランダ人はプロテスタントの価値観で、中間管理職を認めていないので非常に使いにくい。けど神と直結しているという考え方からオランダ人はサボらない。

 

参加者:オランダの庭で不思議なのは、義務感でやっているのですか?
日本も残業は義務感でやっているものだと思いますが。

酒井さん:人によるけど、オランダ人はルールをすごい重視していし、お金をかけないで楽しむことを凄く大切にしている。

またオランダの多くの家はカーテンがない、カーテンを閉めると覗かれる。基本的にカーテンはなくて、あっても空いている。こういうところに日本と違った。強制力がある。

 

このあとに参加者同士で、群れから外れた経験などのワークを行いました。

 

この話を聞いていて考えたことが、自分は今ちょうど群れから外れようとしているところで、なんで群れから外れようとしていることを改めて考えてみました。

イケダハヤトとイナゴを食べたよ! そしてブログタイトルを変えたよ! | 新卒でプロブロガーを目指すブログ!にも書きましたが、自分が今一番やろうとしていることは、新卒一括採用という群れから外れることです。

この群れから外れても生きていくことができるということを証明したいと考えています。

 

そして、もう一つ考えたことが群れから外れたとしても、また群れに入るということになるということです。

無人島にでも行けば群れに入らないということもできるかもしれませんが、人は必ず何らかの群れに属しています。

 

「その行動は自分の意志で行ったのか、群れのルールに従ったのか」という問いがありましたが、その人の意志は群れのルールから多くは形成されていくものだと思います。

けど、色々な群れのルールというのを知りやすい環境に現代社会はあるので、他の群れのルールを知ることで、今の群れのルールに違和感を感じるようになったら、気軽に群れを外れて、違う群れに行けばいいのかなということを思いました。

 

 

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