若者支援は社会投資である! 「大卒だって無職になる “はたらく”につまずく若者たち 」

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育て上げネットの代表理事である工藤啓さんが書いた、大卒だって無職になる “はたらく”につまずく若者たちを読みました。

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・「働けない若者は甘えている」「ニートは怠けだ」と考えている人はたくさんいる。そんな人にこそ、若者自立支援の必要性を分かりやすく伝え、共感してもらい、あわよくば巻き込み、協力してもらえるように、きちんと説明できなければならない。

・学校や家庭では、常に夢をもつことの重要性を説かれてきたのに、就職活動の時期になると、「いつまでも夢ばかり見ていないで現実を見ろ!」と指導される。職場では、即戦力になることを期待されるものだから、自発的に動くことを強いられ、終わりの見えないキャリアアップを求められる。夜ともなれば、酒場で上司や先輩から、「三年は耐えろ!まずは従え!」と、積極性ではなく受動性の大切さを教えられる。こうしたギャップに苦しみ、耐えられなくなったわk麻央の、働きたいのに働けなくなってしまった若者に対して、「今時の若者は甘えている!」と、ひとくくりに避難が浴びせられるという構図がある。

・貧しい人ほど、働くための情報を得る機会が少なくなってしまっているという現実があるのだ。

・「若者支援は”経費”だという感覚があると思うんだ。困っている人たちがいて、助けるしかないから、しょうがなしにお金をかけて援助をする。そう思ってるんじゃないか?でも違うんだよ。”投資”何だよ。今まで、全く働いたこのない一人の若者に、支援という”投資”をする。その若者が働き始めると納税者になるわけだ。もし彼らに何のきっかけも与えないまま放置し続けるとしたら、ただ社会保障費がかさんでいくだけなんだから、この差は歴然だよね。100万人もの若者が、何もされないまま放置されているのは国家的損失なんだよ。だから僕は若者自立支援は社会投資だと言っているんだ。」

・僕もたくさんの若者と関わってきたし、多くの調査研究のレポートを読んだけれど、「これが理由である」というものはわからない。どんな生活をしていてもつまづく可能性はある、とまで断言できるほどではないけれど、誰もがうらやむ状況から突如働けなくなってしまったり、非の打ち所がないと思われていた若者が、ある日、突然自室から出られなくなってしまったりする事例はいくらでもある。

・誰かが準備したテストを解いて、成績が出るような評価基準とは全く別の世界が社会には広がっているのだ。それが大学までの社会と、大学を卒業してからの社会のギャップであり、おもしろいところであり、また、つまづきやすいところでもあるのだと思う。

・人は誰でもつまづいてしまうことがある。つまづいてしまうことを完全に予防することなんてできっこない。だとするならば、つまづいてしまったとき、少しでも早く立ち直れる準備をしておくことが大切になる。

・「つまづいてしまった若者が立ち直っていくとき、人との繋がりが大きな役割を果たす」

 

「できるだけつまづかないようにするにはどうしたらいいのか?」この問いに対して。僕はむしろ「つまづくことがあってもいい」と答えよう。ただ大切なことがある。
・大きく転んでしまわないようにすること。
・転んでしまっても大きなけがをしないように、しっかり受け身を取れるようにすること。
・すぐに起き上がって、また歩き始められるようにすること。

そのためには、普段から自分と他者を大切に生きていくことだ、と僕は考えている。ここには二つ意味がある。
一つは、誰でもつまづくかもしれないので、そのときに支えてくれる家族や仲間、どんな形であれ出会った人たちとうまくつながっていくこと。
もう一つは、つまづいている人や、つまづきそうな人を見かけたとき、誰もがさっと手を差し伸べていくことが当たり前の社会を、意識的に、個人レベルから作っていくこと。

 

・経済の停滞や景気の減退のなか、これだけ過度に進む高齢化を見れば、働き手、地域の担い手は減り、社会の支えてはみるみるうちにいなくなる。働き手がいないということは、納税者がいないということだ。地域の担い手がいなくなることは、助け合いや共助が成り立たなくなることを意味する。つまり、社会の支え手がいなくなることは、誰もがつまづき、苦しい状況に陥ったとしても、すべて自己責任でなんとかしなければならない、とても厳しい社会になってしまう。僕らは、つまづいてしまった若者を支援することを通じて、納税者のみならず、地域の担い手、社会の支え手を一人でも多く増やすことで、この日本社会をよくしていくことを考えている。目の前の若者に手を差し伸べることは、社会を創っていくことにほかならないのだ。

・子どもや若者を精いっぱい支えることは、未来の自分を支えることにつながっていると強く信じて活動している。

・「自分の半径3メートルか、5メートルの世界を、みんながもっと大切にしたら、僕たちに横たわる社会的課題は、少しよくなるんじゃないか」

・僕らは身近に感じられない存在に対して、よく知らないからこそ厳しい言葉を突きつけたり、根拠のない決めつけをしてしまったり、無下に不平や不満をぶつけてしまったりします。でもそれは、その人がたまたま知る、知り合う機会に恵まれなかっただけなんだと思います。

大卒だって無職になる “はたらく”につまずく若者たちより)

 

現在就職氷河期とか若者が無気力だとか意識の高い学生とかニートの増加とか、雇用のミスマッチによる離職率の問題、若者を使い潰すブラック企業の問題、とにかく若者の就労状況に関していい面でも悪い面でもとにかく様々なことが言われています。

この本は主に若者の就労支援をしている育て上げネットでの経験を基に非常にミクロ的(個人に焦点を当てている)に日本の若者(大卒で傍から見たら優秀そうな人)の無職になった人について書かれた本で、非常に定性的な本になっています。

 

真面目すぎて自分で仕事の手を抜くことができずに引きこもりになってしまった人、新卒で入社した会社に合わずに引きこもりになってしまった人等々の色々な人に焦点を当てた本になっています。

若者の就労問題には様々な問題が複雑に絡み合っていて、その人その人別な問題を抱えて、ニート・フリーター・引きこもりになっています。

その為何が悪いとか一元的に説明することはそもそも不可能です。

この本なかで工藤さんはで色々な人にアドバイスだとか、これが問題なのではとか本当に色々言われるのですが、みんな自分の関心ある社会問題に問題を見出しているそうです

地域の活動家だったら「地域コミュニティが築けていないことが問題だ!」とか全て本当かもしれませんし、間違っているかもしれません。

ただ一つ言えることはこの問題はたくさんの問題が絡み合って生まれてるので、一つのことを解決するだけで何とかなるようなものではないということです。

若者の就労問題は簡単に解決することができる問題ではないですが、ずっと問題に向き合い、マクロ的にもミクロ的にも様々なアプローチによって解決していくことが非常に重要ですね。

 

国だけが解決することではないですし、もちろん企業だけが悪いわけではない、NPOだけで解決できる問題でもない、色々なセクター全ての人が関心を持ち続けて解決していく必要がある。

そう感じさせる本でした。

 

育て上げネットは最近クレジットカードによる寄付ができるようになったので、このブログを読みこの課題を解決しなければとか、育て上げネットを応援したいと思った方は是非寄付をして活動の応援をしてください。

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若者支援は一般的に寄付が集まりにくい分野と言われています。そのため育て上げネットには多彩な支援方法があります。詳細はこちらより。

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働くこととソーシャルキャピタルの密接な関係 育て上げネット工藤啓のTED動画「invisible friends」 | Kobayashi Blog

 

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