改めて読んでおきたい一冊!! 「普通に働け」

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キャリアコンサルタントの常見陽平さんの新著普通に働け (イースト新書)を読みました。

今改めて「普通に働く」とはどういうことか見直してみてから
就職活動に臨みたかったので読んでみましたが。

日本の雇用がどのように動いているのか
今と昔は結局何が変わっているのか
ということがよくまとまっていて、非常にいい一冊でした。

 

 

 

 
なぜ今普通に「普通に働け」なのか。

・たしかに私たちの労働環境は日々変化している。ただメディアが「劇的に変化」とか「崩壊」と伝えるほどには変化していない。
・私がここで言う「普通に働け」の意味は、グローバル人材になれ、企業にしがみつくな、などという「意識高い系」言説に対する対抗である。
・今一度普通の会社で普通のサラリーマンとして働くことについて、私は夢と希望を持ちたいし、それがどういうことなのか直視したい。

 
普通に働くをめぐって。

・日本の雇用、労働の全体像を把握することは非常に困難であり、データの取り方が、社会の変化と会っていないものも存在するし、肝心な情報を官庁が集計していないこともある。
・「社畜」そのものがポジティブにとらえられること自体、またそもそもいまだに議論になること自体、日本の企業社会、労働社会が「普通に働く」ということを欲しているのではないかと考えるのである。
・普通の人たちは単なる兆しを「崩壊」と捉えた論により、煽られる。生き残りは大変だと思ったり、凄い人にならなければと考える。

 
ブラック企業問題に関して

・ブラック企業問題は「普通の働き方」の理解不足から
・ブラック労働で苦しんでいる人が、今の働き方を「普通」のことだと思っているのではないか、「これが普通だ」と信じ込まされているのではないか。
・ブラック企業問題を通して、労働者である私たち自身が「普通の労働」「まともな労働」を理解していないということが明らかになった。
・「普通」は暴走するのである。
・逆に「この働き方は普通じゃない」と思って転職を繰り返すのが、青い鳥症候群の人たちだ。

 
 
若者の早期離職に関して

・若者は昔も今も三年で三割やめている。
・企業規模が大きくなればなるほど、また最終学歴が高くなればなるほど定着率は高いという傾向が出ている。
・安定している業界の大手は結局人がやめないということはあきらかだ。

 
グローバル人材の嘘

「グローバル化」や「グローバル人材」は、私のような新卒採用の世界にいた人たちからするならば、はずれを掴ませないための、あるいわ会社をよくみせるためのキーワードとして「悪用」されたとすら感じる。このキーワードは優秀層に響く言葉である。応募数の誇張を防ぐことだって出来る。

 
雇用と労働の大前提

・合理的な労働者は「よりよい条件」で働きたいと考え、企業は「よりよい業績」を志向する。元々、この関係は利害が噛み合ないのである。
・労と使の関係は元々対立するものであり、その調整機能である労働組合が現代の日本には欠けている。
・労使の関係において、「マッチなんてありえません!」なぜなら人間も社会も、組織も能動的なものであるから。

・仕事というのは金銭を得るためだけのものではなく、社会に参加する行為でもある。
・日本の雇用の論点は、給与の上手な上げ方、下げ方なのである。
・彼らは安定しているからこそこれらの企業に行きたいのではなく、大きな安定した基盤を利用してビジネスをやりたいと考えるのである。
・ネットは意外と影響力がないこと、これだけで社会を変える訳ではないことを私たちは向き合わなければならない。

普通の人がすごい人を目指したり、新しい働き方を取り組もうとする努力は、一部を除き、たいてい無駄である。ビジネス書、自己啓発書を読んでも仕事ができる人にはならない。「自分の仕事にどう生かすか」という応用力を求められるからである。
転職にも期待しすぎない方がいい。今までの努力が水泡に帰す可能性があるからだ。よっぽど肌に合う会社か、今までの経験・人脈が活きる企業ではなければ、危険である。

日本と欧米の雇用システムの違い(海老原嗣生さんより)

・欧米では、エリートと一般の人は分離している。
・「欧米ではワークライフバランスが充実し、残業もなく、昼食後は昼寝している」
・「欧米では日本のようなぬるま湯ではなく、世界各国に赴任して、ハイプレッシャーの中で働き続ける」
・前者が欧米の「普通の人」、後者は欧米の「エリート」全く違う人の話である。
・日本はエリートとノンエリートが分化していない。

・一部の偉人を「一般化」しやすく、そして「自分もそれを目指す」と考える傾向は、日本型雇用の基礎構造にある。
・日本は階級分化もなく、自分のいつかあの世界へ、という甘い幻想を抱く「一層社会」である。

 

 

 

まだまだ「普通に働く」とはどういうことか自分の中ではまとまりませんでしたが
雇用・労働に関する様々なニュースの違和感の正体は少しすっきりした気がします。

特に欧米論の違和感の正体はこういうことなのかと気付かされました。

働き方で迷っている方はとりあえず読んでおいた方がいいと言える一冊です。

 

 
参考記事はこちら。
タイトルと中身の誤解を解く 『普通に働け』は自己啓発本ではない : 陽平ドットコム~試みの水平線~
ノマド、メディアに惑わされるな! いまこそ「普通に働け」というエールは響くか
常見陽平『普通に働け』: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

 
購入はこちらより。
 

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