評価経済社会でどう生きて行けばいい? 「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」

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岡田斗司夫さん僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない (PHP新書)を読みました。

評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っているの提唱者の岡田斗司夫さんの本で、より具体的に評価経済社会と働くことについて書かれている内容です。

パッと見かなり挑戦的なタイトルですが、とても面白い内容です。

 

もう就職できないかもしれない

「仕事」の絶対量が減っている

・現代はいろんな産業が、すごい勢いで縮小したり拡張したり変化しているということです。

・僕たちは、自分のやりたいことを見つけて好きな生き方をしたい、さらに才能を伸ばしたいと考えます。ところが、すでに就職という考え方自体が、時代の流れに合っていないのではないのではないでしょうか。武士社会の中で「就職」をいつまでもめざしつづけた新撰組になっていませんか?

・あらゆる企業がいまや安定していません。その会社が何で儲けているのか、何が主力商品なのか、五年前と現在とを比較するとほとんどの会社で変わっています。どの会社に就職したところで、つぶれない保証などまったくないのです。

「消費者の味方」は「国民の敵」かもしれない

・「消費者の味方」=「国民の味方」ではありません。膨大な雇用を奪う「国民の敵」かもしれないのです。このような矛盾は、僕たちの生活のまわりには、いくらでもあります。

「プラットフォーマーはつぶれない」なんてウソ

・テレビショッピングなんてしないというのが三十年前の常識で、ネットショッピングなんてしないというのが十年くらい前の常識・それがあっさりと覆されてしまった。だから、今は隆盛を誇るAmazonも安泰ではない。

就職の終わり

・会社が人を雇わない理由は、以下の三つ。

  1. 企業の平均寿命が五年を切り、これからずっと安泰な会社が存在しない(公務員も安心ではない)。つまり「半年先の未来がだれにも予測不能だから」
  2. 新人を雇って仕事を教える余裕がない。面倒な仕事しかもう残っていない。いま固定給を払っている人たちでやりくりするので精一杯だから
  3. 怖くて人が増やせない。新しいアイデアが出てくるたびに一つの産業や業態がつぶれたり、もしくは会社の売上が半減したりするから

 

でも、そんなにお金は必要なのか?

ただ以上の値打ちとは?

・モノをもらう、という行為には、じつは「タダだから」意外のうらやましさがあります。

・人から渡ってきたものには「お話」がついているんですね。(中略)だれかにもらったものには必ず、自分のところにやってきたストーリーもいっしょについてくるんです。

ミームという豊かさ

・だれかの心に覚えてもらえる。ストーリーの一部になる。これを「ミーム」(知伝子)と呼びます。肉体の連続性を伝える遺伝子に対して、文化や社会の遺伝子を説明するために生まれた概念です。

・(前略)その豊さを一言で表現すれば「周囲との関係性の豊富さ」。お金の取引は、その場で終わり。でも、関係性のある取引は、そこから先も育ちつづけます。

お金は「尽くすため」「貢ぐため」にある

・では、お金は何のために必要なのでしょうか? 僕なりの結論を話しましょう。(中略)「だれかの世話をするためにお金を使うこと」これこそ稼ぐ動機、お金が必要な理由の本質ではないか

人間一人の維持費はペットと同じ月二万円

「愛されニート」という生き方

・(前略)人とそういった関係を築けない、愛されるのが下手な人間は、お金を使って生きるのがいいでしょう。人間関係がイヤで「愛されるなんて、まっぴらごめんだ、自由に生きていたいんだ」という人は、絶対にお金を稼ぐべきです。

・お金とは「誰かを助けるため」に必要なもの。その対象を自分に置き換えて、自分で稼いだお金で自分を助けるしかない。

 

お金は動かなくても経済はまわる

未来格差

・お金がない世界とは、「お金がゼロの世界ではありません」。「お金があって当たり前」「お金が必要にちがいない」という固定観念や常識が通用しなくなった世界です。

・この世界では「お金持ち」は決して優位な人ではありません。(中略)優位なのは「有益なつながり」が多い人。即ち「評価の高い人」です。

・来るべき未来を知っているか、実感しているかどうかで格差ができてしまう。今は小さくても、その格差はどんどん広がります。ついには、貨幣経済上での格差以上に拡がることでしょう。

 

「お手伝い」という働き方

「単職」から「多職」へ

・何十個も仕事を同時にこなしつづける。何十個もやっていれば、仮にそのうちの三分の一が壊滅しても、なんとかあります。仕事が減ることを見越して新しい仕事をつねに探し、受けられるかぎり受けつづける。そうやって仕事の量も、収入も、評価も、動的安定を目指すのです。動的に安定しているこの状態を「多職」と呼びます。

貧乏を肯定するしかない

・経済が右肩下がりになるなら、僕たちは、これまで恐れてた貧乏を肯定するしかないのです。

・一人で稼いでいたら十五人が食えた時代。それが昭和の初期でした。

・人値の働き手で食べていける人間の数がどんどん減っているんですね。日本という国は。

 

最後は「いい人」が生き残る

三つのC

・人間の値打ちは三つのCで決まるーこれが最近の僕の考えです。「コンテンツ」と「コミュニティ」と「キャラクター」の三つです。

・スキルというのは、言い換えれば、その人間のコンテンツです。最初はコンテンツからしか始められない。だから最初のCはコンテンツ。これを「キャリア」と呼ぶ人もいます。

・コミュニティは、仕事を運んでくる人たちのことです。

・キャラクターとは「人柄」と考えて下さい。

・コンテンツ(能力)を得るために所属したコミュニティのなかで、彼のキャラクター(人柄)が浸透して、しっかりと認識されるにいたったわけですね。これでようやく三つのCが効率的に稼働し始めました。コンテンツ→コミュニティ→キャラクター

僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない (PHP新書)より)

 

この本を一番端的にまとめるとこうなるのかなって思います。

「愛されることが得意であれば、お金を稼ぐ必要はない。けど愛されることが苦手なら自分で稼ぐ必要がある。」

 

そして、「愛されてお金を稼ぐ必要がない生き方」をしていくためには三つのCの重要です。

  1. コンテンツ
  2. コミュニティ
  3. キャラクター

そして、この3つは「コンテンツ→コミュニティ→キャラクター」という流れで基本的に身に付いていきます。

自分のことを考えてみても、コンテンツを手に入れるために何かをしている時に、コミュニティの中に入っていくことができ、そしてその中でキャラクターを発揮できるかどうかで、そのコミュニティで自分が何ができるのかということが決まっている気がします。

 

評価経済社会のなかで、働くこと、仕事ということをより深くまとめた面白い内容でした。

 

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