非バトルタイプの自由な生き方! 「ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方」

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伊藤洋志さんナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方を読みました。

ナリワイっていきなり聞くと古くさいイメージを持つ人もいると思うんですが、今こういう働き方・生き方を選択する人って増えている段階ですし、今後も主流にはならないと思いますが、どんどん増えていくと思います。

 

そして、今の働き方、今後なりそうな働き方に疑問を持っているけど、ノマド・フリーランスは難しそうと思っている人でも、実践できる内容ですので、今の働き方に疑問を持っている人は読むと面白い内容です。

 

個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのではなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身につく仕事を「ナリワイ」(生業)と呼ぶ。これからの時代は、一人がナリワイを3個以上持っていると面白い。

・仕事といえば、就職。つまり会社で一つの仕事をする、という考え方が常識だ。さらに現代では、「生活を犠牲にしてやるのが仕事」という定義も半ば常識になってしまっている。仕事は、自分の時間と健康を切り売りして、マネーと交換するものであると。でも、それがしんどくなってきた。

・そもそも、仕事はもっと多様性のあるものだった。季節ごとに生業は変わるし、色々な仕事があり、それを各自が組み合わせて生活を組み立てていた。それをわずか、40~50年で変えてしまった。ここにも日本の働き方の矛盾の根源がある。

・これからの仕事は、働くことと生活の充実が一致し、心身ともに健康になる仕事でなければならない。

・「ナリワイ」は、そうではなく、小さな仕事を組み合わせて生活を組み立てていく。つまり、恐竜ビジネスモデルから微生物ビジネスモデルへの転換を図ろうというものだ。起業と言うと、大きな仕掛けやシステムが必要になってくる。そうではなくて、具体的な「ナリワイのタネ」を生活の中から見つけ、一つ一つを自分の小規模な自営業として機能させていくことを目指す。

・「ナリワイ」は、「生業」だから、生活でもあり仕事でもある。労働かと言われれば、やっていて楽しいということも大事な条件なので、単なる労働ではない。「ナリワイ」はあくまで、人生を直接充実させるような仕事を指す。

・競争とは無関係な部分をつくり出し、生活をゆるぎないものにする一つの作戦が、個々人が自分の「ナリワイ」を持つことである。自分でつくった小さな事業が、直接目に見える人に役に立ち、仕事になる、これはとても面白い。

 

ナリワイとはなにか

・ナリワイとは、生活の充実から仕事を生み出す手法である。作戦としては、守りを固めてから攻めるのが、基本である。 どういうことかというと、何よりもまず、支出をコントロールし、無駄な支出を減らす。支出を減らすことで、むしろ生活が豊かになるような工夫を考えて減らす。

ナリワイで生きるということ

・ナリワイで生きるということは、大掛かりな仕掛けを使わずに、生活の中から仕事を生み出し、仕事の中から生活を充実させる。そんな仕事をいくつもつくって組み合わせていく。

・小さき仕事たちは「全然儲からん、ダメだ」と無視されてきた。しかし、小さいものなら小さいながらも、無用なお金を投資せずに手間をかけて個人レベルで育てていく、という選択肢もあるってことだ。

・ナリワイの考え方の真髄の一つは、稼がなきゃ稼がなきゃと外部の環境に振り回されるより、自分の生活をつくる能力を磨き、それをちょっと仕事にしてしまうほうが確実ではないか、ということなのである。

・大正時代の調査によれば当時の職業が約3万5000職種もあったのに、現在の厚生労働省の「日本標準職業分類」によれば、いまや2167職種だけというから、いかに多様な種類の職業があったのを減らして絞り込んだかが分かる。成功した部分も多いが、いきなり多様性を激減させれば、矛盾も大きくなる。

そもそも仕事は自分でつくるものだった

・現代社会にはナリワイのネタは無限にある。なぜなら、世の中が矛盾だらけだからだ。何か矛盾がある以上、それを解決することを行えば仕事になる。

難しそう見せる技術を見抜け!

・仕事は人がするものもあれば、近年では機械がやってしまうものもある。機械がやってしまうものには、ナリワイは手を出さない。流行っているからという理由で手を出すこともない。競争が激しいところには、あまり手を出さない。だが、競走の激しさゆえに歪みが生じていることも多い。そういうところに、歪みがない形のナリワイをつくってアタックする。これもナリワイの基本的なやり方の一つだ。なにしろ、こちらは専業じゃないので過剰な規模でまわさなくていいのである。歪みが生じない規模やペースで仕事を提供することができるのだ。これは、ナリワイのつくり方の重要なポイントだ。

・キーワードは「コツを覚えて特訓すれば人間たいていのことはできる!」だ。専門家という既得権益者の前にひるんじゃいけない。

一人でもダブルインカムに

・ナリワイは、先に述べたようにそもそも自分の生活を自分や自前のネットワークで賄えるようにすることがスタートで、やっているうちに生活の自給度が上がるということを前提にしている。したがって、収入も増えつつ同時に支出も減っていくという「ダブルインカム」状態が生み出される訳である(「ダブルインカム」の本来の意味とは違うけれども)。

即日満席VSぼちぼち満席 ナリワイ的感覚を身につけるトレーニング

・現代社会は、事前情報が多すぎるので、いつまでたっても始められない、ということが頻発する。とりあえず小さい規模でいいので、何かしら実行してみて自分の身体で経験を得る、ということが肝心だ。二次情報をいくら集めても、それの正誤を判断するための体験が自分に足りないと、集めた情報を役立てることができない。

ナリワイが始まる条件

・ナリワイは、自分が「これが世の中にないのはおかしい」と思うものをつくってそれをお裾分けする、お裾分けビジネスでもある。

ナリワイ10か条

・やると自分の生活が充実する。
・お客さんをサービスに依存せさない。
・自力で考え、生活をつくれる人を増やす。
・個人ではじめられる。
・家賃などの固定費に追われないほうがよい。
・提供する人、される人が仲良くなれる。
・専業じゃないことで、専業より本質的なことができる。
・実感が持てる。
・頑張って売り上げを増やさない。
・自分自身が熱望するものをつくる。

・まだまだ要素は出てくるが、各自どんどん付け足してほしい。暗記しなくていいので、たまに眺めるだけでもいいだろうし、何か迷ったときに思い出す程度でよい。ただ、印刷して壁などに貼り出すのは気持ち悪いのでやめたほうがいい。

 

人生における支出を点検し、カットする

・いきなり「ナリワイをつくろう」、といきたいところだが、ナリワイで収入を産み出す前に、もっと簡単なことがある。支出を減らすことだ。

・ナリワイに取り組む者がまずやるべきことは、つまらない支出を見つけ出し、自分でもこりゃ面白いと思える方法でカットすることだ。さらにすごいのは、その技が優れていれば、それを他人にも提供して、即それがナリワイの一つになる。一石二鳥である。

不安の出所はどこだ?

・ナリワイをつくる前に、様々な「恐怖」を「危機感」に変換できることが基礎能力として必要である。恐怖は、お化けみたいなもので、周りがどんな解決策を授けてくれようが、行動できなくさせる力を持つ。

・暮らしには困らない、という安心感があれば、「仕方なしに身を削る仕事」をやる時間を極力減らして、「将来につながる仕事」だけに集中することができる。このような状態に自分を保つことができるのは、生活の維持を自力でまかなえるナリワイの大きな効用である。

・「紺屋の白袴」という諺があるのは、注意しないとそういうことになるよ、という市場経済の性質を表したものであろう。ということは、ライスワークなどという、本来やりたいことのためにお金を稼ぐことだけを考えてやる仕事、という後ろ向きな捉え方で仕事をしない方がよい。仕事に対する意識が安易になっていって、つまらない人間になってしまう。これは注意したい。現代社会には、感覚を鈍磨させる罠がたくさんある。

・人間は言葉で思考を形づくっている。だから「ナリワイ」という言葉を使うことで、「生活と仕事を一体化させる」という考え方を頭になじませよう。

現代社会の「消費させる」プレッシャー

・何をやるにもお金がかかる、というのは一面では事実である。だからお金を稼がなければならない。それももっともだが、この常識がどういう実体のものなのか、消費の常識を疑ってみたい。もっとも、何もすべて物々交換がいいとか、いきなり贈与経済だ、というのも安易である。いずれにせよ、貨幣経済についてもう少し詳しく見直してみることがナリワイを始める準備体操として大事である。

・何が何でもその道一本のハイ・リスク、ハイ・リターンばかりじゃなくて、ロー・リスク、ロー・リターンで、徐々に育てていくという選択肢が現代社会においてはあまりにも見えにくい、ということである。

ケチとは違うのだよケチとは! 創意にあふれた予算減らしの術

・自分なりに不必要なお金を使わないような掟を設けて、その中でいかに痛快で豊かと思える生活を送るか、ここがナリワイ的生活の基本戦略だ。また、それはただ単に節約するということではない。もはやお金を浪費して何か快楽を買う、というのはむしろつまらないのである。いかにお金を費やさずにやるか、こっちのほうが面白い。

・何か一発当ててやろうと世間のニーズを調査しても、外れたら何にも残らないが、このコストカットでは、少なくとも自分の生活はよくなる。外れがない。ようするに、自分の生活から生まれる業、ナリワイ(生業)とは、大企業の会社員もびっくりの安定志向の人のための方法論でもあるのである。

もしものときに何とかなる環境づくり

・ナリワイづくりの自営業生活をはじめてよく聞かれたのが、「何かあって働けなくなったらどうするのか?」である。確かに会社に所属していたら、事故で大怪我をしたり、精神的な疾患になっても、治療費や一部給与をもらいながら休職することができる。これはめちゃくちゃでかい……ように思える。

・ナリワイ生活においては、「健康増進」が弊社と御社の最重要業務である。健康を損なわないことが、あらかじめ個々人の「ビジネスモデル」に組み込まれている(はず)なので、そもそも健康を害するリスクを自分の意志で極力低くすることができる。

・「お金現実主義」もつまらないが、「お金は汚い」というのもまた偏った見方である。

 

ナリワイをつくろう!

・ナリワイをつくるための基礎的な鍛錬は、大きく分けて2つある。  第一の鍛錬の方法は、「未来を見る」。第二の方法は、「日常生活の違和感を見つける」だ。

未来を見る

・書いてみると、「そうかーこういうことを自分は考えているのか」ということを再確認できる。確認できると、そこに書いたことを実現するのに関連しそうな情報を、勝手に頭が集めるようになる。これをやっている人は、大学生活で偶然出会った人が自分がやりたいことについて情報を知ってそうだと直感したら、すぐに聞くことだろう。外れるかもしれないが、何かしらの行動につながる。漫然と時間が過ぎがちな現代社会において、自分なりの未来を見ておくことは、よい鍛錬になる。

・私がよくやる鍛錬方法は、「無駄なもの」や「こういうものがあったらいい」というアイデアを書きまくる作業である。ポスト・イットに書いて貼って、眺めて、似ているのを集めて分類する。落書きみたいにして、書き込んでもよい。

・何も考えていなければ、これらの情報を見たとしても、記憶には残らないだろう。記憶に残ることで、ようやく情報を自分の生活やナリワイづくりに役立てることができるようになる。情報が大事だ、とやたらめったら情報を記憶しても意味がないのである。また、日常から時間的に離れて物事を考えるので、脳みそが解放されて長期的視野で俯瞰的にものを考えやすくなる。足下ばかり見て歩いているとつまづくので、たまには遠くを見ないといけない。

・やり方については「こうだ」という鉄則はない。だから、自分自身の眼球や耳、あるいは肌で「なんかありそう」ということを感知できるように感覚を研いでおくことが一つの鍛錬である。そのためには余裕が必要である。精神と時間と体力の余裕である。

ナリワイの形を作る

・第二段階としては、考えた仕事がどういう価値を持つか、という視点で考えることである。

・自分が思いついたナリワイのアイデアが、本質的にはどういう意味を持つ物なのかを検証することが第二段階である。これを行うことで、実際にナリワイの受け手(お客さん)の立場に立つことができる。

・三段階としては、選んだナリワイの価値が実現するという証拠を揃えることが必要だ。

・証拠と言っても、そんなに難しいものではなく、使った人の感想などに代表される他人からの評価であったり、有無を言わさぬかっこいい写真なのかもしれない。

・アイデアが次々出てくるようになれば見事だが、そのためには日々自分が行っている買い物を注意深く、「勝負」と思って買うか買わないかを考え、判断していくことがよい鍛錬になるだろう。惰性で買い物をしてはいけない。

足下を見る

・第二の方法、「日常生活の違和感を見つける」は、言い換えると「足下を見る」ことである。これは、未来とかを考えるのが苦手な人に向いている。細かいことを含めて、日常生活の違和感をたくさん見つける、という帰納的なやり方である。

ナリワイの種は些細なことから

・困ったことには、ナリワイの種がある。何か困った問題も一個一個考えていくと、必ず策はあり、それを解くことができれば大きさには色々あるが、必ず自分のナリワイになるはずなのである。何回も言うが、大事なのは、違うやり方を考えるということである。

まずはボールを触るところから

・私たちは、こと自営業、自分で仕事をつくり出すことに関しては、ボールをろくに蹴ったこともないのに、いきなりサッカーをやろうとしている状態なのだと思う。昔の人が、現代人が会社が苦痛で辞めたいけど辞められず途方に暮れて体調まで壊している様子を見ると、びっくりするかもしれない。「なんで自分で仕事をつくらないのだろうか?」と。

「プロ」がやると逆につまらなくなる

・ナリワイの種を探す方向性として、専業の「プロ」がやっているがために、つまらなくなっていることを探す、というのも手がかりになる。

・また、ナリワイは身近な人と仕事をすることがテーマで、広域ではないため、激烈な競争もない、せいぜいクラス対抗リレー程度の競争しかないので、人と人が仲良くなる条件としては悪くないはずだ。

 

ナリワイをやってみる

・実は、前章の「ナリワイの形をつくる」の第三段階までできていれば、自分のナリワイを告知するチラシやウェブサイトをつくるには十分な情報がほとんど集まっていることになる。また、友達に分かりやすく話して説明することができるようにもなっているはずである。知らないうちにかなり進んでいる。

適正な価格を検討する

・気になるのは値段の付け方である。これは自分がどういうお客さんと一緒に自分のナリワイを育てて行きたいか、ということが基準になる。お金持ちを相手にしたいのであれば、それなりの価格にしないといけないし、自分と同世代と一緒にナリワイを育てたい、ということであれば自分の同じ世代が払える適正価格を探ることになる。また、自分だけじゃなくて、仕事を一緒にやる仲間に対しても適切な配分ができるようにしていくことも重要である。

世界の手助けを借りる

・グローバリゼーションの一現象として、ウェブサービスの分野では、世界で同じサービスを共有して手数料も安くでき、多くの人に可能性が生まれる、ということはあるかもしれない。「生産手段の社会化」というのは、昔も今も社会主義者の方たちの合言葉であるらしいが、意外なことに、それはグローバル化した資本主義の一部で実現されつつあるのかもしれない。このように、現代では、ナリワイを実現するためには、全部自力でやらなくても、世界中の人の助けを借りることができるのである。

副業のススメ

・複業を旨とするナリワイ実践生活は、生活にまつわる色んなサービスを自給していけるという意味で、実はかなりの安定志向の生き方である。

・ナリワイの主眼は、「自力でつくれて人間に無理がないサイズで、やれば頭と体が鍛えられて、ついでに仲間が増える仕事」という点にある。

仲間を見つける

・ちょうどいい人数でやると、やる気も持続しやすい。なにより覚えが早い人が、他の人に教えることができる。何かを身につけるにあたって、何がよいかというと、よい先生も必要だが、一緒に習う人同士で教え合う、というのが最後には一番威力を発揮する。教える側もいい勉強になるし、教えられる側もさっきまでできなかった人の意見が一番身近で、役に立つ。

範囲を広げていく お金との間合いを計りつつ、さらなる自由を得る

・生活の基礎部分を支える技能というのも、お金のように数値化しにくいが、人生の自由に寄与するものであるのは間違いない。だから、年収のほかに、「どれだけ自分の生活に必要なものを自分で賄えるか」、そして「それを人生のなかで増やしていけるか」というのも人生の基準になりうる。また、どれだけ「この人が困ったらなんとかしてあげよう」と思える仲間がいるかどうかを基準にするのも、健やかに暮らしていく一案になるのではないかと思う。

・自分の努力と工夫で得られる娯楽がナリワイの得意とする分野である。  やればやるほど、遊びの種類が増えて気の合う仲間が増えていく。無駄にハイテンションにはならなくてすみ、じんわりした楽しみがある。  実はここが、私自身がナリワイ的生活を続けている最大の理由だったりする。

 

ナリワイはみんなでやればもっと楽しい

・不安な時代にはリスクヘッジに走る人が多いが、何が真のリスクヘッジなのか、ということは、それぞれ自分の頭で考えなければならない。つまり常識を再検討してみよう、ということである。

最も強いリスクヘッジとは?

・会社を辞めるのがリスク、というのも確かだが、一方で会社に居続けることで何か他のことにチャレンジできるチャンスを失っている、という見えないリスクもあったりする。

・「会社ではあんまり生きている感じがしない、なんとなく辞めたいなあ」という方は、辞めるべきかどうかと悩むよりも、とりあえず余暇でナリワイをつくりまくって、それが忙しくて会社に勤められない、というぐらいになってしょうがなく辞める、ぐらいの気持ちでいたほうが自然でよいと思う。あんまり悩むと、決断ができない自分に嫌気がさしてしまう。そんな無用な嫌気で自分の評価を下げる必要はない。

・このように、世間で常識と思われているリスクヘッジは、一つ階層を上がれば全然リスクヘッジになっていなかったりする。結局、真のリスクヘッジとは、常日頃の行いでなされるものだと思う。ここまでいけば安心、というような地位はほとんどないわけで、そのようなものを期待しない方がむしろリスクが少ない状態を保てるとも言える。

冷静に淡々とやっていく

・大もうけしたかったら、そもそもカフェなんて要らんわけだ。でもつくりたい。そこには生活を重視しつつ、続けていける収益もあげて、人がくつろげたり情報や人に出会ったりできる場所をつくりたい、という総合的な願望もある。総合的、というのを人間的と言い換えても差し支えないだろう。問題は、外貨獲得という発想には、その「人間的な願望」が抜け落ちているということだ。人間的な願望を満足させる前に、外貨を獲得する、という難易度の高い目標を掲げても、うまくいくはずもないと思う。

・自分の努力の結果が実感しにくい、というのは人間には厳しい環境である。仕事に意義を実感できなければ、あとは売り上げなどの数値を目的化するしかない。 「ナリワイをつくる」というのは、実感を健やかな形で取り戻してく、小さな試みである。

ナリワイをつくろう! ふたたび

・もともと、縄文時代には人間はほぼ完全な自給自足をしていただろうし、つい最近までかなりの部分が自給自足であったと思われる。  太陽は勝手に降り注ぎ、果実は勝手に実るし、水も場所がよければ流れ込んできたり湧いたりしていたから、条件がよければ食料確保に手間はあまりかからない。とはいえ、何事も得意不得意があるし、たまにしか必要のない技術は他人に頼んだほうが早い、ということで、仕事が生まれた。他人の不便をなくしてあげるのが、仕事である、というような言い方もされる。そんなこんなで、分業が進んできたのであろうし、それでいいという話もあるのだが、あんまりにもそれが行き過ぎると、つまらなくなる。

・今は、自給自足からはじまって、極度な分業に行き着き、それがゆり戻しを迎えているという時代なのだと思う。話はさらに進んで、分業化して人間の経験値の多様性が落ちると、今度は労働が娯楽にすらなる可能性を秘めている。

ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方より)

 

まず、よく考えると当たり前のことなのですが、お金を稼ぐことにだけを焦点を当てた、お金に対する考え方ってもうやめていったほうが良いと思うんですよね。

最近モノへの所有欲から卒業すると、「勝ち方」が見えてくる:プロギャンブラーに聞く仕事術(3) NewsPicksという記事を見たのですが、ギャンブラーの人がこのように言っています。

同時に生活レベルもミニマルにしていきました。モノがなくなると、当然、広い部屋もいらなくなります。家賃もたとえば今より2万円安いところに住める。すると、前よりも年間で24万円浮かすことができます。ギャンブル格言「ロスを防いだのは稼いだことと同意義だ」。つまり、24万円のお金をセーブしたことは、年収24万円を稼ぐことと同じなんです。

 

本書にも一人でもダブルインカムという話がありましたが、お金に対する考え方として、収入を増やすことだけではなく、支出の価値をどう考えていくか、価値のない支出をどれだけ減らしていくのかって言うことは本当に大切なことだと思います。

 

 

そして、バトルタイプ・非バトルタイプという部分もありましたが、そこってこれからもっと分かれていいくべきだと思います。

雇用の常識 決着版―「本当に見えるウソ」 (ちくま文庫)いっしょうけんめい「働かない」社会をつくる (PHP新書)の著者である、海老原嗣生さんはこのように言っています。

全員を幹部候補として採用する日本型雇用では「がんばって出世の階段を昇りなさい」「そのために若い時には努力しなさい」とインプットされます。これが悪用されると、ブラック企業のような事例になりますね。
それから日本型雇用では、ものすごく困ったことが後半戦に起きる仕組みになっています。全員に出世の階段を昇らせて、途中で脱落させない。だから年をとって役職者となり、実務をやらない、会議だけやってるおじさんたちに、高い給料を払い続けなくちゃいけないんです。さらには、こんなことも起こります。本当にできる人なら20代で課長にしてもいいじゃないですか。でも「一律」が建前だから、それができないんです。

海老原嗣生さんインタビュー「目指すは欧米型と日本型のハイブリッドな働き方」―「いま、日本で働く」ということ(4)より)

 

海老原さんは、このように日本と海外の人事制度を比較して、欧米では日本と違い、エリート層の人は死に物狂いで働いているけど、非エリート層の人はワークライフバランスなどを重視して、ゆっくり働いているということを言っています。

バトルタイプが好きな人はそういう働き方をナリワイとして行うことができますし、非バトルタイプの人はこの本で出ているような働き方の方がナイワイとして合っていると思います。

このように、バトルタイプ・非バトルタイプでそれぞれのナリワイが作れるようになるともっと行きやすい社会になるのかなって思います。今はみんながバトルタイプとして生きなければならないような働き方をさせられているから、色々な歪みが出ているのかなって思います。

 

自分の好きな考え方で、ワークライフインテグレーションという考え方があります、ワークライフバランスのように仕事・生活を分けたような考え方ではなく、仕事・生活をインテグレーション・統合するということです。

今は、CtoCサービスを使ったりとかもできますし、本当に色々な形でのこのようなナリワイを作り、ワークライフインテグレーションを実現しやすくなっていると思います。

その実現のためのヒントが色々がある書籍です。

 

 

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自分の仕事をつくること    伊藤洋志さんのナリワイ part3 – Free Univ Radio フリユニラジオ
仕事が辛い人はナリワイをつくって人生を充実させよう| らふらく^^ ~ブログで飯を食う~

 

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