大学生も社会人も変わらない。 『だから日本はズレている 「就活カースト」からは逃れられない』

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古市憲寿さんだから日本はズレている (新潮新書 566)の書評記事の6つ目です。

この本は『「リーダー」なんていらない』『「クール・ジャパン」を誰も知らない』『「ポエム」じゃ国は変えられない』『「テクノロジー」だけで未来は来ない』「ソーシャル」に期待しすぎるな』『「就活カースト」からは逃れられない』『「新社会人」の悪口を言うな』『「ノマド」とはただの脱サラである』『やっぱり「学歴」は大切だ』『「若者」に社会は変えられない』『戦わなくても「革命」は起こせる』『このままでは「2040年の日本」はこうなる』の12章に分かれて、それぞれのテーマについて書かれています。

その6章である『新社会人」の悪口を言うな』について書いていきます!

 

・スマート家電に限らず、老舗企業の迷走が連日のようにニュースを賑わせている。よほど才能か野心がある若者なた自分でベンチャーを立ち上げればいいのだろうが、結局多くの学生たちは企業に就職していく。そこで学生たちは、空気のようにこの社会を支配している「就活カースト」に気付くことになる。雇用の流動化が進まない日本において、学生たちはカースト上位の人気企業入社というプラチナチケットを目指して奔走する。

内定先で構築されるヒエラルキー

・就職活動を終えたばかりの大学生たちと話す機会があった。面白かったのは、就活の結果によって彼らの友人関係におけるヒエラルキーが再構築されてしまう、という話だ。

・大学というのは、同じような偏差値の人が集まる場所だから、一度入学してしまえば本来は一元的なヒエラルキーが発生しにくい。(中略)人の評価軸は多元的で、誰が一番だとかってことは、あんまり意識しなくてもいい空間だ。

・就活という「社会との再接続」によって、その事態は変わる。大学時代に、学生はそれぞれの「成長」をするはずだが、そのゴールの一つが就活と設定されてしまっている以上、「就活に成功した人」というが「成長」に曳航した人と見なされてしまうのだ。

・ただここで言う「いい企業」というのは、所詮大学生の考える「いい企業」だ。

「ムード」で就職先を決めているだけ

・結局、1971年文系男子のトップ20の企業のうち、今でも業績が順調なのは約半数しかない。まあ、未来のことを20歳そこそこの大学生が予見できるわけがない。

・学生たちは業績や将来性で企業選びをしているのではなくて、その時点での話題性に踊らされているだけだというのだ。

「人気企業」はやっぱりかっこいい

・僕たちが「いい企業」を選ぶ基準というのは、大学生人気企業ランキンングと大きく変わらないのだと思う。

・冒頭で紹介した学生たちの就活カーストの話は、必ずしも学生だけの話ではないということになる。結局多くの日本人は「人気企業ランキンングが作り出すカースト」に組み込まれているのだ。

「人気企業ランキンング」が毎年ニュースになり、就活というただの大学生の企業選びが、これほどまでに注目を浴びるという事実自体が、日本人がいかに「人気企業カースト」に組み込まれているのかを象徴している。

・雇用の流動化が叫ばれ、終身雇用が過去のものになったと喧伝されながらも、「人気企業」に入れるほとんど唯一のチャンスは、新卒採用の時だけだ。

・就活を楽しめる人は、たぶん入社後も働くことを楽しめる。そして就活が大変だった人は、たぶん働いてからも大変だ。日本で生きるかぎり、就活カーストの呪縛から逃れるのは、難しい。

だから日本はズレている (新潮新書 566)より)

 

まず今大学4年という立場から書くと、内定先のヒエラルキーってよくネットでは見ることではあるんですけど、自分の周りでそういうことはほぼ聞いたことがありません。むしろ大学生活で知り合った本当に尊敬できると思った人で、自分が知っている企業にほとんど就職した人はいませんし、むしろ就職していない人の方が多いです。

まあ小さいヒエラルキーで、有名企業に行ったんだ、すごいね、くらいはありますが。

 

そして、そこ以外に関してはこの記事は本当にその通りだと思います。例えばこのような記事があります。

人気企業ランキング2014-社会人が選ぶ“働きたい企業”第1位は? |転職ならDODA(デューダ)
経済専門家28人に聞いた すべて実名「5年先が見えている会社」「30年先を読んでいる会社」「目先のことで手一杯の会社」  | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]

これらを見ると、大学生が選ぶものと大きな違いはないように感じます。外資が多かったりと若干の違いがありますが、まあ大きな違いはありません。

 

そして人気企業に入れるのは新卒の時だけというのもその通りです。新卒チケットがプレニアムすぎる。 日本の新卒採用の不思議な動き。 | 新卒でプロブロガーを目指すブログ!にも書きましたが、だからこそ内定を辞退して、留年するという選択はある程度合理的だと思います。

 

また何度か書いていますが、僕がブロガーを目指す理由はこの記事に合わせて書くなら、就活カーストから逃れるためです。

就職活動は全く楽しくないわけじゃありませんでしたが、やっぱりあまり好きじゃなかったから、就活カースト逃れたくなりました。

 

これからは、週5日働かなきゃないなんて馬鹿らしくない? 週休4日の「ゆるい就職」が面白い! | 新卒でプロブロガーを目指すブログ!のようにカーストに属しながら楽しく生きていく生き方が現れたり、自分のようにカーストから逃れていくという生き方が少しでもしやすくなっていって欲しいなと思います。

 

 

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