対話の重要性!! 「ダイアローグ 対話する組織」

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 -  書評

ダイアローグ 対話する組織を自分の大学のあるゼミで輪読を行っていて、興味を持ったので読んでみました。

対話に関する本を始めて読みましたがとてもいい一冊でした、やっぱり大学の先生が読ませる本というのは素晴らしいものが多いですね。

 

対話とは何か?

対話と会話の違いは何か?

なぜ今対話が必要なのか?

どうやって対話する組織を作るか?

 

それらを知ることができるとてもいい一冊です。

組織・企業における対話を中心に書かれていますが、どんな人でも役立つ「対話」のエッセンスが詰まっています!!

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「伝わらない」組織

・「情報化」によって、ビジネスの現場でやりとりされるあらゆる「知」は明文化され、データ化され、何らかのかたちを持った「情報」として流通するようになりました。ロジカルな「情報」の迅速なやり取りこそが、ビジネスコミュニケーションの中心です。上司は部下に仕事のやり方を記した文書ファイルをメールで送る、部下は上司に仕事の成果をメールで送る。それだけで現場が回っていくという例も珍しくありません。悲しいかな、コミュニケーションと情報伝達はほぼ同義語となっているのです。

・ビジネス現場を支配する、導管型コミュニケーション

・情報を有形のものとして捉え、情報の送り手と受けての間にパイプのような流通経路があり、そのパイプにポンと情報を投げ込めばそのまま受け手に内容が伝わる、といったコミュニケーション観は、「導管メタファー」と呼ばれ、私たちの日常生活に広く浸透しています。

・人間の思考形式や認知経路には、「論理・実証モード」と「ストーリーモード」という二つのモードがある。

・論理・実証モードは、「ある出来事が正しいのか、間違っているのか」を問い、厳密な分析を通して、物事の真偽を明らかにしようとします。

・ストーリーモードとは、「ある出来事と出来事の間に、どのような意味のつながりがあるか」を注視する思考法です。

・人は①設定②テーマ③プロット④解決の四つの大項目に従って、「誰が、いつ、どこで、どのように事件に巻き込まれ、どんなトライアルを行い、どういう結果が生まれたのか」を把握しようとするもの。

・情報の移動に注目する導管メタファーと対話の大きな違いは、「人の変化への注目」、つまり、「コミュニケーションを通じて、参加者自身が変化していくプロセスを捉えようという視点」にあります。

・単に言葉や思いを一方的に伝える導管型コミュニケーションから脱却し、コミュニケーションをもっと双方向、インタラクティブな環境の中とらえる。ロジカルなものだけではなく、必要に応じてストーリーを語り合い、意見を述べ、相互に理解を深めていき、考え方うあ行動が変化していくプロセス。そこに「対話」というコミュニケーションが浮かび上がってきます。

 

 

「対話」とは何か

・人々がそれぞれの立場の違いを理解したり、わかったことを行動に移したりする。これらのきっかけとなるような「創造的なコミュニケーション」として「対話」を捉えたいと思います。

・情報やデータそのものは「固定的な意味」を持っているわけではありません。常に、人によって、異なる意味付けがなされる可能性にさらされているのです。そして、このことは人々が協同的な活動を進める事を難しくします。

・単なる「情報の移動」ではない、相互の理解を深めていくコミュニケーションの実現のポイントが、「意味」や「意味付け」の共有にある。

・「対話」とは、①共有可能なゆるやかなテーマのもとで②聞き手と話し手で担われる③創造的なコミュニケーション行為とざっくりと定義します。

・対話の本質は「話すこと」ではなく、「聴くこと」からはじまるのです。

・「聴き手になる」とは、相手の話にじっくりと耳を傾ける役割を担う「積極的、かつ、意図的な行為」なのです。

・「私」を前面に出した一人称的なやりとりの中で、今まで気付かなかった新たな意味が生み出され、物事の理解が深まったり、新たな視点や木月が生まれたりする。このような状態を「対話」と呼ぶのです。

「対話」「雑談「議論」の違い。

「対話」=<雰囲気:自由なムード>の中での、<話の中身:真剣な話し合い>

「雑談」=<雰囲気=自由なムード>の中での、<話の中身:たわむれのおしゃべり>

「議論」=<雰囲気:緊迫したムード>の中での、<話の中身:真剣な話し合い>

・人は「対話」をすることで、物事を「意味付け」ています。そして、「意味付け」のプロセスを共有することで、相互理解を深めることができます。つまり、相手の「意味付け」の背後にある価値観や世界観、相手がおかれた文脈を共有することで、相手のことが本当に理解できるということです。ただし、「対話」によって理解が深まるのは、他者のことだけではありません。他者を理解するのと同時に、自分自身を理解することができるのです。

 

対話が組織にもたらすもの

・「組織における対話の意義」については、①協調的な問題解決が可能になる②知識の共有が進む③組織変革に繋がる、の3点が考えられます。

①協調的な問題解決が可能になる

・「問題解決」という言葉を聞いたとき、ともすれば「いかに問題に対処するか」という解決プロセスに目が行きがちです。しかし実際には、問題解決の冒頭で行われる、「問題の定式化=何が問題かを合意の上で設定すること」がきわめて重要なことが多いのです。

・現場で学ぶためには、混沌とした状況を適切な方向に意味付けするプロセスに学習者自身がコミットする必要がある。

②知識の共有が進む

・暗黙知・実践知を組織内で共有するには、人が「私」の経験やエピソードを語り合い、そこから洞察を得る、という機会が不可欠なのではないかと考えます。

・効果的な知識共有を実現するには、「知識を伝達する」という意識よりも、「協調的問題解決のネットワークを活性化する」という意識が重要です。

③組織変革に繋がる

・今日の組織改革でイメージされている「組織を動かす見えない力」とは、「個人の主体的行動を促す力」だということです。

・組織文化や組織の価値観とは、命令や規則のように押し付けられるものではありません。組織文化は、それぞれの組織を構成する人々の日常的な経験に根ざしておて、「共通の体験」を語り合い、意味付けていくことによって生まれてくるのです。

「対話」による組織変革にひそむ問題

ときに対話は、組織に対してネガティブな結果をもたらす場合があります。それは、文化や価値観に対する過剰飯能です。とりわけ組織で働く個人が、組織の文化や価値観に過剰に反応したとき、「燃え尽き症候群」という問題が起こり、組織全体のパフォーマンスが低下していく可能性が高くなります。

・組織学習にとって重要なのは、「何を得て、何を生み出すか」ということと同時に、「何を捨て去るか」ということです。

 

対話による新たな学び

・学習とは「伝達」ではなく、「変容」であるということになります。

・価値観や規範についての深い相互理解をメンバー間で実現しつつも、同時に、メンバー一人一人が組織に隷属することなく、主体的に考え、行動していく道を探る。そのために求められるのは、「オープンなコミュニケーション」をビジネスの現場で積極的に展開していくことです。

オープンなコミュニケーションの実現とは、日常的な活動の中で、次のようなやりとりや態度を、メンバー全員が受け入れている状態だと言えるでしょう。

・真剣な話し合いであっても、相手を打ち負かそうとする敵対的なムードではなく、友好的なムードを保ち続ける。

・意見や考え方に優劣を決めようとするのではなく、一つ一つの意見の考え方の中にユニークさや斬新さを見出し、それらを尊重する。

・その一方で、意見の相違から目をそらすことなく、相手を尊重しつつも、お互いの差異を浮き彫りにし、それを受け入れる。

・「一般的には・・・」業界的には・・・」といった三人称的な視座から意見を述べるのではなく、「私」を前面に出した一人称的な視座から、自分の経験や思いを語る。

 

 

 

現代社会は多様性、多様な価値観が受け入れられる時代です。

金子みすゞが言う「みんなちがってみんないい」という時代です。

Misuzu

 

そんな時代だからこそ、自分の意志を知ること、主体的に行動できるようになることが重要です。そのためには「対話」によって、他者を通して、自分を知ることが必要です。

 

だからこそ、対話について述べたこの本を誰もが読んで置くべきだと思います。

 

 

またこのブログでは、例は全て省いていますが、トヨタ・花王など豊富な例があってとても理解しやすいです。

 

 

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