8割ものシステム開発が失敗している! 「ITシステム開発はなぜ失敗するのか」

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ITシステム開発はなぜ失敗するのかというシステム開発のついて書かれた本を読みました。

システム開発と深い関わりがなく、初めてこの数字を見る人は驚くかもしれませんが、システム開発プロジェクトの成功率はとても低いです。

 

システム開発の8割は失敗している

システム構築プロジェクトの成功率はわずか2~3割――。IT業界でこの「定説」が叫ばれ始めてから、もう何年も経つ。

なぜ、いまだ7割のITプロジェクトが失敗するのか? 「再生人」が明かす炎上メカニズムと立て直しの知恵 – エンジニアtypeより)

 

ITシステムは現代の経営に欠かせないものですが、そのシステム開発プロジェクトのほとんどが失敗してしまっているのです。

その理由を非常にわかりやすく解説していて、システム開発会社やITシステム担当以外の人でも面白い本です。

 

・そのシステムを使う側となるユーザーがきちんと自らの要望を明らかにし、一緒になって開発していくようにしなければ、思い通りのシステムはできません。(中略)一度開発を頼めば後は全部お任せ、というわけにはいかないのがシステム開発なのです。

・欧米ではITシステムは会社の根幹を支える重要な基盤であるという認識が経営層に広く浸透しています。業務はあくまで機関となるITシステムがあってこそ効率的に回る、という考え方をするのが彼らにとって合理的であり、一般的だからです。ところが日本では、ITシステムはそこまで重要視されていません。「少し便利なる」程度の認識しかないため、ITシステムに合わせて業務を変えるという発想はなく、多くの企業は自社のやり方を変えることに強い抵抗を示します。

・いくら力のあるITベンダーが最適な提案を行ってくれたとしても、ユーザー側にそれを受け入れる土壌がなければ、有益なシステムは生まれません。合理的な視点から、変えるべきところはきちんと買えるよう、自社内の調整や交渉を行うことも担当者の仕事なのですが、システム開発の現場では、それを実践できる人がなかなかいないのが現状です。

・(前略)私たちが考えたのは、この要件定義を文章だけではなくビジュアル、紙ではなく開発完了後の稼働時の姿、つまりは実際にユーザーがパソコン上で触る画面として出せないか?ということでした。

・私たちのシステム開発は、利用環境に依存しない、どんな環境、デバイス(利用機器)でも動くシステムを作ることを設計思想としています。そこで業務系のシステム開発に、Web技術を応用し、グーグルクローム、インターネットエクスプローラー、ファイヤーフォックスといった一般的なWebブラウザで動くようにしました。

ITシステム開発はなぜ失敗するのかより)

 

クライアントだって自社の課題は認識しきれていない

この本を読んで一番システム開発において難しいなと思った点は、システム開発プロジェクトに臨むにあたってクライアントがITシステムによってなにができるのか、ITシステムによって解決したい自社の課題を把握しきれてないということです。

よくわからないまま要件定義をおこない、要件定義書もよくわからないので、よくわからないままプロジェクトが進行されていったり、双方の認識がずれた状態でプロジェクトが進んでしまうことになりやすいです。

システム開発と同時に事業全体を見ることができるシステム会社ならいいですが、技術に特化したシステム会社が単独で案件を受注すると特にそうなってしまいそうです。

 

共通言語を持てない

そこで、著者の会社では要件定義の段階でクライアントがわかりやすくなるように工夫をしたりして解決をしています。

ウェブ系のプロジェクトの難しい点の一つとして、ベンダーとクライアントで共通言語を持てないことがあります。要件定義書は、専門用語で書かれているのでクライアントにシステム担当の詳しい人がいない限りそのままでわかるはずもありません。

システム開発はやっていませんが、ウェブ業界にいる身としても、それ以外の仕事をしていくにあたってもこの共通言語を持てるようにしていくことは非常に重要だと思いました。

 

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